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迷路の花嫁 (角川文庫)

迷路の花嫁 (角川文庫)

迷路の花嫁 (角川文庫)

作家
横溝正史
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-10-21
ISBN
9784041118436
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迷路の花嫁 (角川文庫) / 感想・レビュー

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紫陽花

数十年ぶりの再読。昭和30年代の作品ですが、読みやすかったです。解説にも書いてあったのですが、この本はトリック重視の本ではありません。人と人との繋がりを重視した内容となっています。悪徳霊媒師…。いつの時代にもいますね。金田一耕助が脇役…。珍しいですね。物語はまぁハッピーエンドとなるので、読後感も良かったです。意外と良い本でした。

2022/06/16

coco夏ko10角

金田一耕助シリーズ。金田一耕助の出番はほとんど無く、主人公は小説家・松原浩三。霊媒師が殺されて始まったが、途中からは建部多門とその男に関わった女性たちがどうなっていくのか…。他の作品とはちょっと違う感じでこれはこれで面白かった。

2022/03/18

nishiyan

偶然に行き当たった若い女性の不審な行動に疑問を抱き、彼女が飛び出した屋敷に警官と踏み込むと女性霊媒師・宇賀神薬子が無残な姿で殺害されており、その事件に駆け出しの小説家・松原浩三が挑む金田一もの。金田一耕助はほとんど現れず、ことの顛末を見守るかのような立ち位置でいるのが特徴的な本作。捜査が暗礁に乗り上げると薬子の師である建部多門を巡る入り組んだ人間関係と翻弄された女たちの悲喜こもごもに焦点が当てられ、これが事件解決へと結びつくのだから興味深い。勧善懲悪とメロドラマ的な展開の果てのラストは寂しいものがあった。

2022/01/31

餅屋

昭和29年の金田一探偵、昭和28年説のほうがしっくり▼暗い夜の町を散策していたかけ出しの小説家。軒灯にヤモリが這うクモの巣だらけの無気味な家、まっ赤な猫の足跡が続く座敷には女の死体が▲三津木記者もしくは由利先生が出てきそうな雰囲気で、出てくるのは金田一探偵。それも、ちょいとなんですが、なんとも趣きある良い作品。大戦後の新宗教を絡めた、サスペンス調の偽ハードボイルド。登場人物が一癖も二癖も、依存症もあり、何処へ運ばれるか分からない不快さ、愉快さ。表紙にするならニャンコをもっと絡めてほしかったな(1955年)

2022/04/08

芋猫

乱歩的ホラーだった前回の『幽霊男』とは全く違った雰囲気、というかこれまでの耕助シリーズの中でも独特な作品だった。霊媒師の宇賀神薬子が惨殺される事件がメインではあるものの、関係者全員の行動がそれぞれ謎すぎて、犯人云々よりも物語全体の真相を知りたい!という気持ちがめちゃくちゃ煽られた。耕助を中心に据えるのではなく、事件に寄り添う第三者に留めているのが効果的すぎる。恐るべし横溝正史!

2023/03/04

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