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彼女が知らない隣人たち

彼女が知らない隣人たち

彼女が知らない隣人たち

作家
あさのあつこ
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-03-26
ISBN
9784041121573
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彼女が知らない隣人たち / 感想・レビュー

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いつでも母さん

『あなた、帰ってきて。いいえ、つれもどす。わたしが連れ戻す。』夫は帰ってくるのか?帰って来ても息子の信頼を取り戻せるか?【家族】だからは免罪符にはならないと思う。が、『憎んでも、怨んでも傷つくのは自分』そんな自分の過去を息子に伝えるのは母として務めかもしれない。一人の人間の根っこの部分が今、曝されて私ならどうだろう、どうするだろうと私の心もちょっと揺らぐ。簡単にSNSで誹謗中傷出来る社会だから、使い方を間違ってはいけない。矛先を向ける前に想像してみよう。それが人間に出来る唯一の優しさだと思う。

2022/05/01

モルク

パートの主人公咏子がよく買い物をする駅前ビルや図書館で相次いで爆弾事件が。テロか?パート先の外国人研修生は怯え、咏子はその理由に気づかない。外国人に対するヘイト、私の母もそうだった 。有色人種や日本以外のアジア人を蔑視していた。それに対し「そんなこと言うな!」と言うことしかできなかった自分。コロナによって外国人研修生は益々就業も大変になっている。咏子の息子の行動は予測できたが、夫のことは意外。息子のことも夫のことも全く知らなかった咏子、今後夫にどのような態度をとるのか。我が子は信じられても、夫は違うかも。

2022/08/16

初美マリン

心の中の葛藤はいくら抑えても行動にでる。ヘイトの心、悲しむのはよいが憎んではいけないという言葉が印象的。息子が物事わ冷静に判断できて素晴らしい。この家族に幸あれ。

2023/03/08

Ikutan

パート勤めの咏子は夫と高校生の翔琉と小学生の紗希と四人家族。パート先では、ベトナム人の技能実習生の指導も行う。親に否定されて育った咏子は、子どもたちには同じ思いをさせたくないと日々努めていたが...。ある日、駅前の大型商業施設で爆発事件が起こった。翌日には図書館で爆発騒ぎが。コロナ禍でギスギスした毎日。外国人に対する誹謗中傷と攻撃が始まる。息子の真意が掴めず悩む咏子。難民支援をする友人に相談することに。"怒りは力になるけれど、憎しみは凶器にしかならない" 真相には驚いたが、翔琉がしっかりしていたのが救い。

2022/06/26

ゆみねこ

パートで働きながら夫と高校生の息子と小学生の娘と暮らす主婦の咏子。ある日起こった連続爆発事件に不安を覚える。外国人技能実習生や難民支援団体への攻撃。家族の物語かと思ったら中々難しい問題を提起した作品だった。あさのさんには珍しいタイプの作品。

2022/05/25

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