アンブレイカブル (角川文庫)
アンブレイカブル (角川文庫) / 感想・レビュー
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戦時下に起きていたかもしれないスパイ小説。全4話に共通して登場するのは内務省の役人クロサキ。始めに『蟹工船』の小林多喜二。特高に目を付けられていたことや銀行員だったことなど知らなかった。その他川柳作家・鶴彬、哲学者・三木清なる人物もウィキペディアで調べたところそれぞれが実話に基づいたフィクションだった(先に見るとネタバレになるので要注意)。匿名の密告、特高の凄まじい拷問、治安維持法の取り締まる側に都合のよい解釈など、戦争によって正常な判断を放棄し残虐になれる人間が恐ろしい。
2024/02/28
み
新刊棚で見かけて、D機関のようなお話しかと勝手に思ってました。ちと異なる空気でした。戦争はヤですね。
2024/03/06
ソラ
【読了】C スパイ小説とあってジョーカーゲームの続編かと思って購入したがシリーズものではない。ただ、この作者のスパイ小説に外れはないし、今作はスパイ小説というよりはあの時代に立ち向かった人々の小説といった印象を受けた。
2024/02/03
コチ吉
ジョーカーゲームの面白さを期待していたらやや当てが外れた。しかし、この言論や思想統制の苛烈な時代に生きるとはどういうことなのか、小林多喜二や三木清らを通して骨太に描かれる。作品や死にざまが語られることは多いけれど、その生きざまは実はほとんど知らないだけに興味深かった。
2024/03/16
時代
ジョーカーゲームのようにはいきませんでしたね。こねくりが鼻につきました。退屈ですよ、これは×
2024/02/21
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