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山亭ミアキス (角川文庫)

山亭ミアキス (角川文庫)

山亭ミアキス (角川文庫)

作家
古内一絵
出版社
KADOKAWA
発売日
2024-01-23
ISBN
9784041135594
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山亭ミアキス (角川文庫) / 感想・レビュー

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エドワード

南東北の山奥。「山亭」の看板を掲げる宿が迎える、道に迷った旅人たち。アイドル事務所のマネージャー。恋人の予期せぬ妊娠から逃げる男。アラフォーの岐路に立つキャリアウーマン。アメフト部の厳しい顧問が怖い少年。自己肯定感が低く自殺を図る女性。麗しいオーナーやシェフのバンガー等と談話し、夢幻の世界を彷徨った彼らが、世界の見方を変えて現実世界へ戻っていく姿は、まさに心理学の認知療法だ。彼らは何者?オーナーの語る、長靴をはいた猫、アイルランドのケット・シー、インドのショスティ・マー等の神話が効いていて非常に面白い。

2024/02/20

mayu

ずっと気になっていた初読み作家さん。人間は臆病で脆くて弱い。困難に襲われた時、自分に言い訳して逃げ出してしまう時もある。そんな人達が辿り着く森の奥深くにある『山亭ミアキス』美しいオーナーに美味しい食事に救われたかと思いきや身体は全然休まらない。猫の神話に沿って、荒治療のごとく自分自身の迷いと逃げに向き合わされる。中々重い内容を突きつけられて息苦しくなるけれど山亭の独特の空気間に飲まれていく。猫は可愛いだけの存在では無い。今まで読んできた猫の出てくる小説とはひと味もふた味も違う一冊。

2024/01/25

YOUCO19

心に悩みを抱える人が迷い込んだ宿は、かなり怪しげ。宮沢賢治の世界感。心の悩みを描くのが上手い著者だけど、マカンマランの店主のような衝撃はなかったかな。部活の高校生の悩みの「隠れる少年」が好き。町の本屋さんが閉店になるのでそこで買った本。

2024/03/05

٩( 'ω' )و~aki.info/@

友人から受け取った時には、この本のタイトルや表紙の絵に対して、特別な印象は持っていませんでした。 数年前にマカンマランシリーズを読んでいたので、ところどころに散りばめられたスパイスにも心踊っていました。 読了後、あらためて表紙の絵を見て納得。(笑)

2024/02/09

ふーま

森奥深く、青い湖のそばに佇む宿「山亭ミアキス」。様々な悩みを抱えた人々がたどり着いたその宿には、美しいオーナーや個性的な従業員、絶品料理のおもてなしが・・・?あらすじだけ読むと一見ほんわかした物語に思えますが、読んでみてびっくり。パワハラや毒親、ジェンダー問題等全面に出ているので正直読んでいて結構しんどいシーンも多々ありましたが、ミアキスに訪れた人々が現実に向き合いつつなんとか立ち向かっていく姿に心打たれました。個人的に「隠れる少年」と「背負う女」が好き。他人事には思えないお話ですね。私も、頑張ろう。

2024/04/26

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