KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

この会社、後継者不在につき

この会社、後継者不在につき

この会社、後継者不在につき

作家
桂望実
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-11-30
ISBN
9784041140710
amazonで購入する Kindle版を購入する

この会社、後継者不在につき / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

いつでも母さん

ちょっと怪しい中小企業診断士・北川が絡む会社の後継者問題を抱えるお仕事小説。どの話も実際にあるだろうなぁ・・でも、こんなに上手くは行かないよね。同族経営であっても無くても課題は山積み。役職が人を作るともいうけれど、社長だけで会社は成り立たない。そして、社員たちの意識・・3話とも心地よく読んだ。

2023/12/20

ゆみねこ

ちょっと風変わりな中小企業診断士・北川と3つの会社。兄弟のどちらに会社を継がせるか悩むケーキ屋チェーンの社長。部下に物足りなさを感じているバッグの製造販売会社のワンマン女社長。社長の急死で海外の会社に経営権を渡した刃物メーカーの社員たち。どの話も面白くサクサクと読了。経営って難しいだろうけど、北川のやり方はステキ!

2024/01/14

hirokun

星3 気軽に読めるお仕事小説。私は、中小企業のサラリーマン経営者の経験があるので、後継者の問題は身につまされるものがありました。経営者が孤独であるのは間違いないことです。会社に次々に発生する問題に対応していると、将来に向かってしていかねばならない課題、人材投資などについて継続的に取り組むことが二の次になりやすい。お客様、社員、お取引先様を第一に考える必要があるし、そのように考えるよう意識はしているのであるがつい目の前のことに目が行きがちになる。大変な役割だと思う。

2024/01/03

tetsubun1000mg

桂望実さんの著作はタイトルがうまくつけられていてよく読んでいるのだが、「県庁の星」から「たそがれダンサーズ」「僕は金になる」以降の作品は確実のレベルがアップしている気がする。 読んだ後にこころが色々な方向から揺さぶられる感じがするのだが、心地よい読後感が残る。 本作も二代目や創業者が、後継者がいないことに悩んでコンサルタントに依頼すると思いもしない策を提案される。 とりあえずやってみると意外に自分の見えなかったものが表れてくる。 結局、社員の内面を見ていなかったか、気が付かなかったのだが結末はスッキリ。

2024/01/23

この会社、誰に引き継げばいいんだろう?経営者でも何でもない私には計り知れない悩みだが、企業の命運をわけるこの後継者問題。その問題にどこか胡散臭い中小企業診断士の北川がアイデアを出すケーススタディ3編。面白かったのはケース①のケーキ屋。2人の息子どちらかに後を継がせたいが長男は真面目だが要領が悪い。次男はちゃっかりしてるがちゃらんぽらん。どうも決め手に欠けるなか、北川のとあるアイデアで決着がつく。単純にケーキが好きなので楽しく読めた。3編とも良作だと思うが、欲を言うなら北川の個性がもっと強くてもいいかも。

2024/02/27

感想・レビューをもっと見る