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瑕疵借り ‐‐奇妙な戸建て‐‐ (角川文庫)

瑕疵借り ‐‐奇妙な戸建て‐‐ (角川文庫)

瑕疵借り ‐‐奇妙な戸建て‐‐ (角川文庫)

作家
松岡圭祐
出版社
KADOKAWA
発売日
2024-02-22
ISBN
9784041147511
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瑕疵借り ‐‐奇妙な戸建て‐‐ (角川文庫) / 感想・レビュー

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真理そら

シリーズ2作目(続編?)は長編。八街といえば落花生という認識しかない私にはこの住宅地の成り立ちそのものも興味深く読めた。事故物件は賃貸だけでなく一戸建てにもあり、こちらは売却に苦労するから藤崎の出番もある。瑕疵借りの藤崎目線で展開するので藤崎という男の過去も少しわかる。1作目よりミステリー要素が多く登場人物はすべて不気味。1作目とは異なる味わいでこれはこれで楽しく読める。

2024/03/05

aquamarine

訳あり物件の瑕疵を洗い流すために住み込む・藤崎シリーズ2冊目。前作は瑕疵あり物件の原因となった賃借人の関係者視点で進む連作だったが、今回は後半は殆ど藤崎視点で進む長編。藤崎視点で依頼者の秋枝との会話が多いため藤崎の過去の一部や現在置かれている状況が少し明らかになったのが興味深い。藤崎の調査にそって読み手も間取り図を参照しながら追いかけたり図に描かれない部分を探すのにも夢中になった。古い戸建て+近隣関係…次々に現れるいかにもありそうなあれこれがまるでホラーで、私にはそこに住むという選択肢はとれそうもない。

2024/04/25

yukaring

二作目と知らずにこちらから読んでしまったがそれでもちゃんと楽しめた。事故物件に住んで瑕疵を軽減してくれる「瑕疵借り」腕利きの瑕疵借り・藤崎が出会う奇妙な戸建ての謎。いつもの如く事故物件に入居していた藤崎の元に愛犬が失踪したという男性・秋枝が訪ねてくる。事件で殺された元の借り主が彼の愛犬を連れていた証拠があると言う。戸惑いつつも探偵ばりの推理で愛犬を見つけ出す藤崎。その後、藤崎は秋枝と共に不気味な戸建ての謎に巻き込まれていく。少女の呻き声や床下の奇妙な壁、消えた親子の謎・・。意外な真相も楽しい賃貸ミステリ。

2024/03/15

あっか

新刊!戸建ての家にまつわるミステリ、冒頭に掲載される間取り図…最近話題のあの作品を意識したのかな?と思ったけれど、前作がそれ以前に出ていたんですね!(失礼しました)2作目とのことですが、単巻としてでも全然問題なく読めます!…し、面白い!先が気になって一気読みでした。今後も藤崎さん主人公で色々なお話が読みたいので、ぜひシリーズ化として続いて欲しい。前作は連作短編集とのこと。そちらもこれから読んでみようと思います。

2024/02/25

ロクシェ

『変な家』の実写映画が3月15日に公開されることを意識して書かれたことが一目瞭然な賃貸ミステリの新刊。新作ゲーム『パルワールド』がポケモンのパクリだなんだと物議を醸している昨今。しかし今作は2018年に刊行された短編集『瑕疵借り』の続編、むしろこちらが先なのだ。便乗はしているが「ジェネリック変な家」ではないのである。とはいえ作者のねらいは「読者の取り合い」ではなく「共存」だろう。松岡圭祐氏といえば、若い女性が主人公の10巻を超えるシリーズ作品が多い作家だ。主要メンバーが同じでゲストが流動的なシリーズ小説↓

2024/02/24

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