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虚無の道標 (角川文庫 緑 365-6)

虚無の道標 (角川文庫 緑 365-6)

虚無の道標 (角川文庫 緑 365-6)

作家
森村誠一
出版社
KADOKAWA
発売日
1975-10-01
ISBN
9784041365069
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虚無の道標 (角川文庫 緑 365-6) / 感想・レビュー

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yutusbochan(yasuhiko.utsubo)

実家で見つけた森村誠一さんの初期の本。舞台は昭和40年代。競争に明け暮れる百貨店業界を舞台とした前篇「企業編」。大学の同級生同士の有馬と松波、平凡で幸せな結婚と政略結婚と道を互へ、それぞれの業界で生きるはずが交わりあった企業買収問題。そして潔癖症から妻の昔の男への殺意を持った有ま。後編「山岳編」では、事件を通して山そのものへ傾倒してゆく有馬の姿が刻々と描かれる。誠に持って古い昭和の時代の物語であり、作家森村さんの粗削りながら筆に込めた並々ならぬ熱意を感じ取った「社会派小説」だったと思う。

2013/01/27

つちのこ

1980年頃読了。後半の山岳編では北アルプスの伊藤新道の登山道づくりに後半生をかける主人公が描かれており、著者の初期の山岳小説としても秀逸。

二分五厘

1985.3.31

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