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人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)

人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)

人間の証明 (角川文庫 緑 365-19)

作家
森村誠一
出版社
KADOKAWA
発売日
1977-03-09
ISBN
9784041365199
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人間の証明 (角川文庫 緑 365-19) / 感想・レビュー

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納間田 圭

「母さん…僕のあの帽子どうしたでしょうね?夏…碓氷から霧積へ行く道で、渓谷に落としたあの麦わら帽子ですよ」のCM…一世風靡した昭和のベストセラー。吐き気が出そうな人間性のカケラも感じられない…犯罪手口。ナイフで刺され高層ホテルのエレベーターで死んだ黒人。「ストウハ」と「キスミー」と聞こえた言葉。現場に残された汚い熊のぬいぐるみ。クライマックスは、奥底に眠る人間性に賭けた…主人公刑事の覚悟。ネタバレは…数行で書かれた終戦直後の酷い出来事が全て。だって…その現場にいた全員がこの小説のキーマンになっているオチ

2022/04/03

まさきち

ある黒人が日本で殺害され、一見それにかかわらないように見えたいくつかの物語が徐々に徐々に絡みだし、最後にすべてを白日の下にされしていく展開は本当に手に汗握るものでした。特に最終章のヘイワードと棟居との縁には虚を突かれました。そして発展を遂げる日本の象徴のようなダムの湖底に沈む運命の集落や人里離れた温泉場の人情味あふれる情景、それに対比するように貧富の差や差別にさらされて人心が荒れ果ててしまったニューヨークの惨状などの描写の巧みさに舌を巻くばかりです。

2016/09/25

背番号10@せばてん。

【1976_角川小説賞】【1985版_東西ミステリーベスト100_85位】1977年読了。棟居弘一良刑事、初登場作品。角川映画のコピー『母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね。ええ、夏、碓氷から霧積へ行くみちで渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…』は西條八十の詩集『帽子』より。ジョー山中の主題歌も有名。読了したのは今から36年前。当時、やたらと感動した記憶あり。 ─── Mama,Do you remember the old straw hat you gave to me.

1977/12/07

ライアン

20数年前に借りて読んだことがあるが、気になってたまたま寄った古本市で購入。我々世代には「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね」のセリフと主題歌の映画CMが凄く印象深い。父の命と引き替えに行った思い出の地日本で母に殺されたヘイワードの気持ちを思うと何とも悲しく、あの西条八十の詩が余計に増幅させる

2015/01/11

かい

松田優作主演の映画を観て以来、ずっと原作を読みたかった。ラストの人間の証明へと向かうまでの、重厚だが決して鈍重ではない推理ドラマ。見事としか言いようがない。解説はなんと横溝正史。的確に作品の魅力を語ってくださっていて、「先生!そう、そうなんです!」といった感じ。

2009/04/13

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