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カストロの尼: 他四篇 (角川文庫 リバイバル・コレクション K 69)

カストロの尼: 他四篇 (角川文庫 リバイバル・コレクション K 69)

カストロの尼: 他四篇 (角川文庫 リバイバル・コレクション K 69)

作家
スタンダール
宗 左近
出版社
KADOKAWA
発売日
1970-11-01
ISBN
9784042004066
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カストロの尼: 他四篇 (角川文庫 リバイバル・コレクション K 69) / 感想・レビュー

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mm

スタンダールいわく「小説は若い伯爵夫人が徹夜して読むようなおもしろさをもたねばならぬ。」伯爵夫人でない私は、徹夜してまでは読めませんでしたが、極めて興味深いものでした。これは、小説ではなくイタリア語で残された記録文書を翻訳したものという断りがついていますが、まぁ、スタンダールの創作スタイルというところでしょう。16世紀後半のイタリアにはイタリア的情熱というものが現存していたらしく、それは、スタンダールが恋愛論で述べる情熱恋愛の具現化されたものとかなり近いらしい。そのロマンスに伯爵夫人は想いを馳せる・・・

2014/10/16

呂井 馬蹄

「イタリア年代記」シリーズ5編からなる短編集。岩波文庫版とは表題作以外は被ってません。主人公が男性の「赤と黒」や「パルムの僧院」と異なりどの話も女性がメインとして描かれているので、自分としてはやや感情移入しにくかった印象でした。あと個人的には主要登場人物の説明表(?)があった方がいいと思いました。

2012/09/15

まどの一哉

5/14の日記にも書いたが、稀代のストーリーテラーであるスタンダールの手にかかると、よくある貴族社会のスキャンダルも圧倒的に興奮する組み立てで飽きさせない。噂の美少女と恋い焦がれる男性たち、許されざる恋に落ちる二人、貴族間の抗争と戦争、教皇と政治など、西欧古典文学の定番がなぜこんなに面白いのか。何年にもわたって起きた事件を追っているから話の展開が早くなるというところはあるだろう。そのせいかあっという間に剣が刺さってどんどん死んでしまう。

2019/12/18

赤い熊熊

「若い伯爵夫人が徹夜して読むような面白さ」をもつスタンダールの小説を、宗左近という下手くそな翻訳が丸潰しにしている本。なんちゃら文学者の連中が名作を訳すと小学生未満のひどい作文になる例の一つ。

2013/09/24

悸村成一

イタリア年代記から、5編を収録。いわゆる山猫族が出て来たりするようだ。2刷復刊1990年。 100

2015/06/05

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