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審判 (角川文庫)

審判 (角川文庫)

審判 (角川文庫)

作家
フランツ・カフカ
本野亨一
出版社
KADOKAWA
発売日
1953-03-30
ISBN
9784042083023
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審判 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

同様に難解とはいえ『変身』は多分に寓話的であり、小説としても円環を結び自己完結的で数学的な美しさを持っている。ところが、この『審判』は混沌に終始し、未完(結末はあるが、完結感には乏しい)であることも相まって、読者をも迷妄の闇の中に置き去りにする。印象とすれば、迷路をあてどもなく彷徨った末に、その全体像もわからないままに途方に暮れるというものだ。カフカの小説に「何故」という問いかけは意味をなさないが、ここではもう何もかもが不分明なままなのだ。読んでいる間、我々は不安と孤独と訳のわからない不条理に埋没する。

2015/08/31

MICK KICHI

仮想の裁判所の存在と夢幻の世界観。ヨーゼフ・Kの嵌り込んだ罠を押し隠すように、淡々と不可解な物語が進んでいくが、不思議と恐怖感は湧かない。共感を呼ぶような人物として描かれていないからか。女性に対する過剰な意識、己れの境遇への不満等が読み取れる。何故?に対する回答は徹頭徹尾はぐらかされる。謎解きをする事は期待しない方が良い。肥大したカフカの意識の迷宮を伺い知る作品。

2019/02/10

優希

カフカ未完の作品です。ある朝目覚めたら突然逮捕連行されるヨーゼフ・K。理由も分からず、弁護士を依頼しても法廷に出ても何も明らかにされません。全てが謎に満ちていました。始終混沌とした雰囲気が漂い、謎が深まるのみならず、読者側も迷走させられる作品です。彷徨い続けても出口の見えない迷路に投げ込まれたように感じました。それだけ状況がシュールだと言えるのでしょう。謎が謎のまま終わるのは結果的に良かったのかもしれません。疑問を投じることは許されず、不明瞭な中で味わい、不安と不条理に浸るべき物語だと言えます。

2015/10/10

旅するランナー

ある朝突然、銀行員Kが逮捕される。法律の誤謬、制度の妄想、組織の混迷…ヘンテコでチンプンカンプンな登場人物たちに掻き回され、Kはプラハで途方に暮れ、読者は本の迷路に迷い込む。(読者註 以下は感想者により抹殺されている)

2018/10/27

東京湾

「変身」以来一年ぶりのカフカ。もう言ってしまうとさっぱりわからなかった。まるで絶え間なく展開される悪夢の迷宮だ。カフカと言えば不条理小説として有名だが、まさにその極致を見た。ある日突然逮捕される主人公のヨーゼフ・K。まともな弁護士は雇えず罪状すらわからぬまま、ひたすらに事態は悪化の一途を辿る。有り体に形容すると陰鬱な物語だが、所々にちょっとしたユーモアのようなものも見受けられた。しかしどうにも不可解なのだ。未完というのも何だか不気味である。ただ、嫌いではなかった。「城」「アメリカ」も読んでみたい。

2016/08/05

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