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絵のない絵本 (角川文庫)

絵のない絵本 (角川文庫)

絵のない絵本 (角川文庫)

作家
アンデルセン
川崎芳隆
出版社
KADOKAWA
発売日
2010-05-16
ISBN
9784042165057
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絵のない絵本 (角川文庫) / 感想・レビュー

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マンセイ堂

物語は、月の目線で語られます。様々な国の夜を旅した月が、自分の見てきたことについて、絵かきに話します。本の終盤で、小さい女の子が「日々のパンを与えたまえ」とお祈りした後「出来ればパンにバターもたくさんつけてください」と付け足した所はいいなと思いました。

2013/07/13

とめ

月のお話は絵本さながらの美しい語りで、時間に囚われないものばかりでしたが、ものがたりを全て読解できるほどの容量が私の頭には今現在ないなと感じさせられる本でもありました。旅を愛したアンデルセンの生涯が後半に載っていたのでこちらの方を先に読んでから物語を読んでもいいかなという感じです。月が中国で見た話が個人的に好きでした。

2014/11/24

シュラフ

子どもの頃にはアンデルセンの『絵のない絵本』というのはなんとつまらない本だろうと思っていたのだが、大人になって読んでみるとすごく素晴らしい。月が語る各地での出来事の多くがどれもみな哀しくて、そして切ないほどに美しい。大人になるということは、人生の哀しさというのを知ることであり、一方でその美しさも知るということなのだろう。晩年のアンデルセンは「わたしの一生は、ゆたかで幸福でした。それはまるで美しい童話そのものです」と言った。いくたびかの失恋で一生独身を貫いた彼が幸福だったとは思えない。夢見る詩人であった。

2016/02/13

くろうさぎ

新潮文庫の方を読んでからの本書でしたが訳者の違いで随分印象が変わります。それでも全編を通して漂う哀しいけれど美しいお話は、どれも良くて大人にこそ響く作品だと思います。表紙の絵のように、月はいつだって私たちを優しく見守ってくれているのですね。最後に書いてあるアンデルセンの伝記もまた良かったです。

2018/09/19

あうる

謂わば文学の体裁を取った美術。絵本とは何故に?と毎度引っ掛かっていたが、頭の柔軟な子どもが読むと云う意味でなら納得。想像力が乏しい時に読むと勿体無い。

2014/04/23

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