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グリーンリバー・ライジング (角川文庫 ウ 9-2)

グリーンリバー・ライジング (角川文庫 ウ 9-2)

グリーンリバー・ライジング (角川文庫 ウ 9-2)

作家
ティム ウィロックス
Tim Willocks
東江一紀
出版社
KADOKAWA
発売日
1997-07-23
ISBN
9784042706021
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グリーンリバー・ライジング (角川文庫 ウ 9-2) / 感想・レビュー

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みゃーるす

年に何回あるかっていう、本当に夢中で読んだ作品だった。序盤200ページまでに魅力的な囚人たちを手際よくキャラを立たせて紹介していき、残り300ページは刑務所という閉鎖空間に血と暴力と欲望をぶちまけ全力疾走する。でも、ただ暴力に満ちているだけではなく、心にグッとくるシーンがふんだんにある。「くずどものために」というたった8文字が4回繰り返される乾杯には燃えるっきゃない。ヒロイン役のデヴリンも性的な意味ではなく、性格的な意味でのビッチ感がいい女すぎる。15年前だけど、今読んでも古びたとこがなかった。

2012/02/28

ネコベス

「ひとのことに立ち入るな」が掟のテキサスの巨大な刑務所。シャバと変わらず金や物が流通し、暴力と囚人間の権力争いが日常茶飯事。仮釈放目前の元医者クラインは刑務所内で、突然起こった囚人同士の暴動に巻き込まれてしまう。たまたま訪れていた女性精神科医も逃げ遅れ、無秩序な戦場と化した刑務所。女医を守るため医務室に籠城するクライン。さながらハリウッド映画のようなテンポのよさ。刑務所の中で銃弾がとびかい、人がバタバタ死ぬ。汚れまくったその後に、小さな光が灯るような、濃厚なバイオレンスの後に爽やかさが残る小説。

2017/04/18

160/160

東江一紀の日本語が読みたくて古本購入。ある悲観に暮れ絶望の中で貫こうとする愛情と、狂人の為に起こる肥溜めの様な刑務所「グリーンリバー」での大暴動の話。登場人物が全部クズ。読み進むにつれ“あぁ、俺の生きている小さな世界も鉄格子が無いだけで、グリーンリバーと何も変わらねぇや。”と不安に駆られる。生き残るクズ、死んだクズ、この世の中の全てのクズ共に乾杯。

2017/02/24

ルウ

★5 血とウンコと汗とザーメンにまみてた哲学。一緒に拳を振り上げ、最後には泣き、余韻に浸る。

2014/11/29

hikarunoir

頓挫している映画化を進めろ。

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