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千夜千冊エディション 面影日本 (角川ソフィア文庫)

千夜千冊エディション 面影日本 (角川ソフィア文庫)

千夜千冊エディション 面影日本 (角川ソフィア文庫)

作家
松岡正剛
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-11-22
ISBN
9784044003555
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千夜千冊エディション 面影日本 (角川ソフィア文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

角川文庫版千夜千冊はこの第6冊目で一区切りなのでしょう。この本では日本の原点のような本が紹介されています。古典では三大随筆といわれるものから日本の童話について語った本、あるいは丸山眞男、最近の日本に関する外国人から見たものなど私も読んだものが半数以上ありました。これらの論評を読むと再度読み直したくなる本がいくつかありました。

2019/01/11

藤月はな(灯れ松明の火)

日本における表現の奥底にある「面影」について探る書。和歌や日記文学に見受けられる表現力のたおやかさ、枕詞の限られた語数の中で空間や風景を表出させる美、民話の文化史、生活文化における歴史の変化など、多種多様な本が紹介されていて中々、楽しい。『枕草子』の評が辛口ながらも愛嬌があって素敵。和歌集などは読んだ事がないので挑戦してみようかな・・・。

2019/06/15

阿部義彦

今回のテーマは大和ごころ、古き日本を訪ねるです。日本を代表する文筆、詩歌や昔話の不思議、枕詞や連歌のスキルなどを語ります。日本文化論としては新たに五つのキーコンセプト(常世、鳥居、正月、翁、稜威)を提示して構成の手摺りとしました。特に4章の異国の人から見た日本論、「ニッポンを感じる」が出色でした。

2018/12/02

きょ

このところ、松岡正剛氏の本を読んでいる。この人の頭の中はどうなっているのだろうと圧倒される。千夜千冊エディションは続々と刊行されていて、なんとなく読みやすそうな「面影日本」をいちばん初めに読んだ。めくるめく知の世界へようこそ、という感じで、文章は私にとっては難しいところもあり、わからない言葉もあり、まるで教科書のようだ。「面影」とは、記憶によって心に思い浮かべる顔や姿 だそうだ。遠い昔の日本の顔、姿としての神話、民俗、文学、外国人からみた日本などを記した書物のいわば書評が散りばめられている。

なおこっか

日本の古典は学生時代の専攻ジャンルだったので原典既読もちらほらあれど。当時は他者の論評、ましてや現代語訳全否定、己がいかに原典から読み取れることがあるかとばかり考えてたなー…と遠い目になってしまった。正剛先生の切り口と堀り方の何と豊潤なること。白洲正子の「四十の手習い」解釈ーかつて中途半端だったことをやりなおすことーが染みる。枕も徒然も、これからまた読み直そう。新たに読みたいのは定家と、イエーツの能『鷹の井戸』かな。日本を日本以外からも編集するのが正剛流。だから信頼できる。

2019/09/05

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