KADOKAWA Group

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読み終わらない本

読み終わらない本

読み終わらない本

作家
若松英輔
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-03-01
ISBN
9784044006853
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読み終わらない本 / 感想・レビュー

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シナモン

「読み終わらない本」、そういうことか!心に留めておきたい素敵な文章も多くて私にとって大切な一冊になりました。表紙の雰囲気も好き😊

2023/04/30

trazom

若者に読書への扉を開こうとして書かれた手紙形式のエッセイ。具体的に現代社会を批判する言葉はないが、著者が憂いているものが見えてくる。「善悪、優劣、幸不幸を、余りに簡単に判断しているのでは」「「広く」ばかりで、どうしたら「深く」できるかを見失っているのでは」「人間には、あるとき孤独が必要なんだ」として、「一つの言葉との邂逅も人生上の「事件」である」という小林秀雄さんの言葉で読書に誘う。でも、「「読む」という行為は、屡々「考える」ことを休ませる。思索なき読書は害毒だ」というショーペンハウエルの警句も忘れない。

2023/04/05

KAZOO

若松さんの最近の御本で題名が面白く手に取ってみました。「野生時代」という雑誌に連載されていたので若者向きだということですが、若松さんのいつもの丁寧な解説で何度読みかえしてもいい本(ある意味これが題名のもとになっていると感じますが)が数多く紹介されています。とくに「春の使者」での民藝のことを述べられそこから石牟礼道子さんのことまで延べられていて印象に残りました。いい本だと思います。

2023/07/13

はっせー

本にまつわるエッセイが読みたい人におすすめの本になっている!『読み終わらない本』このタイトルがいい。最初に見たときは積読に関するエッセイかなって思ったが違った。私たちが読んでいる本のなかに最後のページまでいってもまた読みたいと思う本との出会いがあると思う。そうした本のことを読み終わらない本と表現している。この本は著者の若松さんが出会った読み終わらない本たちを通して私たちに考えてほしいことや伝えない気持ちをまとめたものになっている。こういう本は本好きにプレゼントしたい!

2023/10/28

J D

 高校時代に出会いたかった。若者に向けての人生にまつわる手紙形式の応援歌。河合隼雄、神谷美恵子、吉野源三郎、小林秀雄に原民喜などなど人として成長するためには欠かせない思想を引用しながら優しく語りかけてくれる。「こころの痛みにあまり気を配らない。こころに涙が流れていても、たとえ血が流れていても、人は歩き続けることがある」そうなんだよな。深く頷いた。私の読み終わらない本はなんだろう?ゆっくり考えてみよう。面白かった!

2023/07/01

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