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やがて消えゆく我が身なら (角川ソフィア文庫)

やがて消えゆく我が身なら (角川ソフィア文庫)

やがて消えゆく我が身なら (角川ソフィア文庫)

作家
池田清彦
出版社
KADOKAWA
発売日
2008-05-24
ISBN
9784044070021
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やがて消えゆく我が身なら (角川ソフィア文庫) / 感想・レビュー

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おじいやん featuring おじいちゃん( ̄+ー ̄)

生命倫理の問題を噛み砕いて書いた名著だす。 書きたい事は山盛りなんだが一章、一章が一晩中語り明かせるであろう密度の濃いセンテンスなのにこんな分かりやすく書いた著者はただもんじゃねえな!ただもんじゃねぇ! 中島義道に傾倒して形而上学的思索を延々とし自家薬籠中毒者だった過去の自分に言ってあげたい。 「どうせ死ぬんだし気楽にいこうぜ」と!

2017/11/13

Tui

だいぶ前、横浜市にある伝説のブックカフェ「まったり家」で出会ったエッセイ。専門である生物や昆虫に関する文も少なくないけど、本全体に漂うのは身も蓋もなさ(著者ご自身も述べているが)。そこが面白い。『死の恐怖も宗教も脳の開発品であることは共通している。こういうのもマッチポンプというのだろうか』『東照宮はガキばかりである。ガキの喧騒の中で見る神社ほど興醒めなものはない』こんな感じです。けっこう好きですね、この言い切っちゃうとこ。時折オヤジ臭さも漂うけどそこは愛嬌ってことで。

2015/10/25

テツ

生物学者の著者がそうした視点から眺めて語る人生について。タイトルの「やがて消えゆく我が身なら」が全てを説明してくれている。ぼくたちは永遠にこのままの日常が続いていくように錯覚しがちだけれど、虫だろうが人間だろうが、一つの個体が存在している時間などあっという間に過ぎ去り、何の予告もなく生命は突然終わる。そんなタイムリミットを突きつけられている状況なのに、どうでもいいことに時間を浪費していていいのか?ぼくたちが真に優先するべきなのは何なのか。どうせ近いうちにくたばるのだからなるべく悔いのない生き方を。

2023/05/26

こも 零細企業営業

約15年前に書かれた本。 生命とは、体感する時間とはと生命について書いてあったと思ったら、早期発見、早期治療は業界の利益誘導になる、体調が悪くなったら行くものだ。遺伝的な先天性と、環境による後天的な発展についてとか、情報が遮断されてる人々の選択肢のなさについて書いてあり、イラク人質の自己責任論についても書かれてた。アレは自己責任じゃなく拉致した奴等が悪い。蚊帳の外だった事に対する腹癒せだとか。ブラックバスと人間の外来種に対する考え方も興味深い。

2019/09/08

tsu55

ヒトは死ぬことから逃れられない、しかし、命が有限であればこそ、この一日、この一秒が有意義なものであることができる。生物学者が語る死生論には説得力がある。

2016/07/08

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