KADOKAWA Group

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ゆれる

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作家
TK
出版社
KADOKAWA
発売日
2023-06-21
ISBN
9784046056924
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凛として時雨・TK「15年前も今も、僕はもがいている」 初エッセイ『ゆれる』出版記念スペシャルインタビュー

 日本のみならず海外においても存在感を示し続ける人気バンド・凛として時雨。そのフロントマンを務めるボーカル&ギターのTKさんが初のエッセイ『ゆれる』(KADOKAWA)を発売した。本書の中では、家族や生い立ち、バンド結成にまつわる出来事、音楽と向き合う時に感じる喜びと苦しみなど、自身の半生と内面が濃密な表現で綴られている。音楽とは異なる「本を作る」というフィールドに身を置いた日々を振り返り、そこで感じ取った葛藤について語ってもらった。 取材・文=山岸南美

『ゆれる』(TK/KADOKAWA)

文章と音楽は似ているけど、違う。 ――『ゆれる』を拝読して、TKさんの音楽性が表現されている文章だと思いました。音楽と文章の間に違いを感じた点などはありますか?

TKさん(以降、TK):単純なところだと、音楽に比べると文章は初速がはやいなという実感があります。パソコンがあればどこでも書けるし、短い時間でもその分だけ形になって成果が残る。残したいと思ったときに残せて、それを忘れないでいられるというのは文章の強みでしょうね。音楽だとスタジオ行ってマイク繋いで、ギター…

2023/7/28

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海外で撮り溜めた写真をどんな形でアウトプットするのか。そこから「ソロ活動」が始まった/凛として時雨 TK『ゆれる』⑨

『ゆれる』(TK/‎KADOKAWA)第9回【全9回】

 ロックバンド「凛として時雨」のボーカルとギター、そして全ての作詞と作曲を担当するTKさん。その独創的な視点で表現する音楽は唯一無二。人々を魅了するTKさんの音楽はどのようにして生まれてきたのか。初めて人に歌を聴かせることを意識した中学生時代、エレキギターの音との出会い、母親に反対されながらも音楽の道へ進むと決めたとき、そしてバンド結成への道のり――。『ゆれる』は、途中ですべてをひっくり返しても表現したいものを突き詰める、そんなTKさんの音楽人生を綴った初の書下ろしエッセイです。

『ゆれる』(TK/‎KADOKAWA)

ソロ  すぐ横には釣り堀があり、夏には独特の匂いを放ちながら春には満開の桜を見せてくれる市ケ谷の駅を抜けて、僕はソニー社屋のカフェに入った。海外で撮り溜めた写真をどんな形でアウトプットするかという打ち合わせの中で、「ソロ活動」の話が出たことがすべての始まり。最初はなんとかそれをバンド名義でリリースする方法を画策したものの、「パーソナルなものとの整合性が合わない」と出されたアイディア…

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ゆれる / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

スリカータ

50代でこの本を読んだ人は少ないのでは。私は昨年、娘の強い勧めで「凛として時雨」を知った。3ピースバンドながら身を切り裂き魂を削るような激しさと圧倒的な音圧に、驚愕し、どハマりした。本書を読み先ず感じたのは、TKは主観とそれを客観視する二つのパーソナリティがあることだ。ギターにのめり込み、プロとして邁進するまでの怒涛の勢い。そして、楽曲製作の苦しみは、想像以上に魂を削っていた。生じた微かな違和感を見過ごさず、突き詰めて己の表現に昇華する。それがTK、その人なのだ。

2023/07/16

ちぃ

アニメを見ることはそれほどないけれど、数少ない好きなアニメの主題歌を凛として時雨が担当していることが多い。世界観をとらえた歌詞、独特な楽曲、この人の頭の中はどうなってるんだろうと思った。音楽が時に救いで、これしかないというすがるようなものかもしれないけど結局大好きなんだという熱量、作りこみにあたってのストイックな職人気質₋イメージ通りでもある一方で、天才っぽい雰囲気からはやや意外の感もする「普通の青年」像。最近仕事に対しての熱量を失って程々でやり過ごそうとしていた私に、何か考えさせるものがあった。

2023/08/03

チワ

それは2時間半の旅だったけど、TKの頭の中を何周もツアーした。とても刺激的で、苦しくて、幸せな旅だった。 こんなに考えて、苦しんで苦しんで、一つの掴みたい伝えたい何かのためにメチャクチャ必死になれるアーティストって、かっこいいなんて言葉じゃ表せられない。 TKが自分自身で興奮できる音を探しにどこまでも潜って全てのドアを開いていく過程で見つけた全てのものに、祝福されて欲しいと思った。 飲み物を飲むのも忘れて読み込んだのは初めての事かもしれない。こんな読書体験ができて幸せです。

2023/06/21

灯火

時雨の音楽は刃物的だけど殺傷力が高いというより、聴いた後に気づいたら満身創痍になっている感じ。 自分が苦手だ、嫌いだと思ったことを跳ね返さず何でそう思うのかをとことん突き詰めるとそこには意外な出会いが待っていたりする。 一つずつ確認しながらこれじゃないこれじゃないを繰り返して曲を作る、そうやって地道に進んで出来上がったものは奇跡だし職人のような姿勢に感服。 ファンだけじゃなくジャンル問わず創作する人すべてに読んでもらいたい一冊。 これからもTKは脳内に隠された鋭利な刃物を絶えず研ぎ続けていくんだろうな。

2023/08/09

なつのおすすめあにめ

はじめて時雨の曲を聴いた時、はじめて時雨のライブに行った時、その時の衝撃、受けた事を忘れない。そんなことを、曲をかけつつ読みながら噛みしめた。曲もそうだが、TKのような人はなかなかいない気がするし、それ故の孤独もにじみ出ている文章もあった。

2023/07/15

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