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泣きたい夜の甘味処

泣きたい夜の甘味処

泣きたい夜の甘味処

作家
中山有香里
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-01-28
ISBN
9784046807540
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泣きたい夜の甘味処 / 感想・レビュー

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お気に入り様が読まれていて気になり購入。鮭とクマが経営するカフェ。毎日スイーツ一品だけを提供する。こんなカフェ行ってみたい。こんなにも人の心情とスイーツがリンクするなんて。そっと寄り添ってくれる鮭とクマも良い。ギャルのおばあちゃんとの思い出の話と、痴呆のお父さんとの話が良かったです。

2023/03/09

breguet4194q

料理レシピ本大賞2022コミック賞受賞作。疲れて泣きたい時に読むと、ホントに沁みます。じ~んと来る心温まる読後感が心地よい。悲しみを甘いもので何とかしようとするのは短絡的ですが、この本読むと、たまにはいいかなと思えます。アナザーストーリーは、各々の後に掲載して欲しかった。スイーツのレシピまで記載されてるところに、著者の優しさを感じますね。

2024/01/17

mukimi

作者は看護師さんということで、弱った人に普段から接しておられるから、辛いタイミングの人たちの内面や表情の描写が上手く、不安や悲しみを掬い上げるのが上手だと感じた。糸井重里さんがどこかで「精神的非常食=生きる意味が感じられないほど苦しい時自分を救ってくれる食べ物」を見つけておこうと言っておられた(そして糸井さんの精神的非常食はおしることのことだった)。甘いものって強ばった心を癒してくれる力を間違いなく持ってるよねって頷きながら読了。どれもレシピがついていて楽しい。懐かしの硬いプリン作ってみよ。

2022/12/14

のんちゃん

熊と鮭が営む夜だけ営業の甘味処のお話。ここは日替わりで1スイーツのみの販売、今夜も疲れて泣きたい気持ちの人々がこの店にやってきます、そんな11のお話、スイーツレシピ付き。コミックなので話がダイレクトに伝わり、夜、お布団の中で読んでいたが、ボロ泣きして布団カバーを湿らしてしまった。優しい人は真面目に物事を考えてしまうし、自分を責めてしまう。そんな人々に熊や鮭の一言が染みていく。各々の話のアナザーストーリーも、目線を変えた、いわば裏からの話で事情がより詳しく伝わり、素敵な構成だと思った。

2022/02/23

しいたけ

夜だけ、一品だけの甘いものを客に出す店。営んでいるのは熊と鮭。このシュールさに違和感を全く感じなくなるほど優しい話だった。小さな身体いっぱいに溜まったやりきれなさを抱え店に吸い寄せられる人々。映えることも、いいねを貰えることもない日常にこそ共鳴する。主人公を替えたアナザーストーリーが一話ずつに付くのがまた良い。泣きたくなる人の前には、同じく思いを抱えている人がいる。作者は現役の看護師さんとのこと。どちらの仕事でも人を救っていることに敬意を表したい。

2022/03/11

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