子どもが欲しいかわかりません (シリーズ立ち行かないわたしたち)
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友人の妊娠報告が喜べない!? 『子どもが欲しいかわかりません』で考える、女性のジレンマ
『子どもが欲しいかわかりません』(大町テラス/KADOKAWA)
男の人も子どもが産めたらいいのに、と何度となく思った。家族のために稼がなくちゃいけない重圧も相当なものだけど、産むとなればどうしたって一年近くは仕事を休まなくちゃいけない。だから、大町テラス著『子どもが欲しいかわかりません』(KADOKAWA)の主人公・カナコの〈今フリーだから仕事できない期間は直に収入にひびくし〉〈1年も休んだら今もらえてる仕事なくなるんじゃ?〉という葛藤には大いに共感した。
会社員だとしても、産休・育休を経て復帰したときには、自分のやるはずだった大きな仕事が休み中に後輩にわりふられていたとか、子どもに持病があってしょっちゅう休まねばならないためにキャリアアップを断念せざるを得なかったとか、いろんな話を聞く。
仕事の頑張り時と出産適齢期が重なる以上、どうしたって逃れられないそのジレンマを、働きたい女性たちはどうしたって抱えることになる。その心情を、『子どもが欲しいかわかりません』は丁寧に掬いあげている。それはフィクションとリアルの狭間を描く「立ち行かないわたしたち…
2024/4/26
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