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甘木唯子のツノと愛 (ビームコミックス)

甘木唯子のツノと愛 (ビームコミックス)

甘木唯子のツノと愛 (ビームコミックス)

作家
久野遥子
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-07-24
ISBN
9784047344907
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甘木唯子のツノと愛 (ビームコミックス) / 感想・レビュー

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ちぇけら

思い出は完璧ではないのだから、ときに乾いた葉っぱみたいに簡単に崩れてしまう。人生が登山ならば、産まれたときからすでに下山しているようなものだ。喜びが永遠でないように、怒りもまた永遠ではない。いつかは終わってしまうものを、われわれは大事に心に留めておく。標本箱でピンに刺された蝶が美しいように、ひとがもっている感情は(はたから見れば)すべて美しいのだなあ。「少女なんて 女が大きいか小さいかの違いだけじゃないか」あらゆるもののあらゆる姿はあらゆる感情を喚起する。それはつまり、愛ってことでいいかい?

2022/01/17

はるみかん

息子が持ってたので借りてみた。独特な雰囲気の不思議な短編が詰まってた。ちょっと理解しづらいお話も…。

2019/02/15

Nishiuchi130

なじみの本屋のオススメになってたので購入。装丁的に出版社的には力入ってそう。/割と色の違うお話が4本入った短編集。絵柄すら違う。表題作の甘木唯子のツノと愛、は4本目で、この中じゃ一番詩的。ファンタジーじゃないと思うんだけど、読み方に正解はなさそうに思う。個人的な好みでは1本目の「透明人間」が一番おもしろかった。というか単純に理解しやすかったのか。絵もネームも才能あふれる感じなのはわかるが実体が全くつかめない。書いた時期が全く違うのか、新人すぎて作風が安定していないのか。/再読必須だなあと思う。

2017/10/19

allite510@Lamb & Wool

初の短編集らしいが、日常描写とファンタジー要素の混じり方の塩梅は独自のものがあるし、投げっぱなし気味の結末の余韻も捨て難いものがある。きっと、とても才能のある人なんだろう。アニメーターとしてキャリアのある人のようなので、漫画として読みにくいところがあるのは、動画でイメージしたものをコマに置き換えるような一種の翻訳作業を、作者が脳内でやっているからなのかもしれない。アニメ作品も観てみたい気もする。表題作の、登場人物の感情の動きに乗っかって、ストーリーの整合性など吹っ飛ばしてしまうような流れはとても好きだ。

2018/07/20

kanon

表題作、一読目、分かったような分からないような感じで、しかし確実にふんわりと優しさに包まれた感じがあったので、それを確かめんとするために何回か読んだ。結果、好きだなあということだけが分かった。家族愛というか兄妹愛というか、それを越えたところにある何かをツノを介して…いやもうわからんのです。「花とアリス殺人事件」に関わってたから、岩井俊二から帯コメントもらってたのね。確かに好きそうだ。これから、岩井俊二が好きな人にはこの作品を勧めていこうと思った。

2017/12/25

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