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おとなりの晴明さん 第二集 ~陰陽師は初夏に縁を導く~ (メディアワークス文庫)

おとなりの晴明さん 第二集 ~陰陽師は初夏に縁を導く~ (メディアワークス文庫)

おとなりの晴明さん 第二集 ~陰陽師は初夏に縁を導く~ (メディアワークス文庫)

作家
仲町六絵
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-05-25
ISBN
9784048938341
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「おとなりの晴明さん 第二集 ~陰陽師は初夏に縁を導く~ (メディアワークス文庫)」のおすすめレビュー

陰陽師が京都で長期休暇取得中!? あやかしファンタジー『おとなりの晴明さん』

※「ライトに文芸はじめませんか? 2019年 レビューキャンペーン」対象作品

『おとなりの晴明さん ~陰陽師は左京区にいる~』(仲町六絵/KADOKAWA、メディアワークス文庫)

 誰だって、働きづめじゃ疲れますよね。適度な休憩は仕事の能率を上げるというし、世界の名門大学でも、見聞を広めるために、「ギャップ・イヤー(高校卒業後、大学入学まで自由に過ごす期間)」の取得を推奨しているというし。それなら当然、陰陽師にだって休暇は必要だと思いませんか? そんな休暇中の陰陽師が“おとなりさん”だったら、最高におもしろいと思いませんか?

『おとなりの晴明さん ~陰陽師は左京区にいる~』(仲町六絵/KADOKAWA、メディアワークス文庫)の主人公・桃花は、一家で京都に引っ越してきた女子高校生。お隣に住んでいたのは、白狐に似た端整な細面と切れ長の目、スーツ姿が特徴的な美青年だ。彼は大学で研究職に就いていて、今は休暇中だというが、桃花の両親は、彼を見て驚いた顔をする。似ているのだ。15年前、安倍晴明を祀る晴明神社で、ぐずる桃花を泣きやませてくれたイケメンに。

 とはいえそ…

2019/1/29

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おとなりの晴明さん 第二集 ~陰陽師は初夏に縁を導く~ (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー

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よむよむ

シリーズ第2弾。季節は春から夏へと移ろい、京都の風情ある町並みと行事を絡め、今作も晴明があやかしの困り事を解決していく。百人一首でお馴染みの蝉丸、とうふ小僧、平家物語の那須与一と、バラエティ豊かな面々が登場し、1000年以上もの時を越えて昔を語る晴明が面白い。

2019/03/14

スズ

逢坂の関の異変、百万遍での手づくり市、動植物の魂を導く冥官、豆腐を愛するあやかし、清水寺での泡魂退治等、初夏の京都を舞台に桃花と浮世離れした晴明が様々な事件に遭遇する第2巻。前シリーズの登場人物達の出番がかなり多めで、語り手の双子が描くあやかしの物語が再び読めた事に高揚しました。教師と教え子という関係の二人の勉強風景が非常に和やかで、晴明の厳しいながらも彼らしい優しさに溢れた特別授業は読んでいてとても楽しい。檸檬の香り爽やかなとうふレアチーズケーキ、私も是非食べてみたい。篁の時子への溺愛っぷりは平常運転。

2019/02/24

佐島楓

おとなりが晴明さんだったら、毎日退屈しないだろうな。桃花は、晴明さんに恋をしていると思うけれども、幼さゆえに無自覚なのだろう。今後が楽しみなような、心配なような。

2018/05/26

真理そら

桃花がフクロウに変化して空を飛んだり、『あやかしとおばんざい』シリーズの双子の番外編的なものがあったり相変わらずからくさ図書館の面々も登場したりしながら物語は進んで行く(進んでるかな?)短歌の素養のある作者さんなので和歌や古典についての記述も楽しい。第七話の百万遍の手づくり市のエピソードをもう少し読みたかったかも。無鄰菴と蛍が登場する第八話が好きだ。

2022/04/16

よっち

お隣に住む晴明さんに現世の暮らしを教えるかわりに、陰陽道を教えてもらおうとする女子高生・桃花の二人が京都で紡ぐあやかしファンタジー第二弾。人知れず起こる逢坂の関の危機、動物の魂を導く冥官との出会い、とうふを愛するとうふ小僧の物語、七夕の神社で結ばれる人々の思い。飄々とした晴明さんと家族ぐるみの付き合いになっている素直な桃花を中心に、茜さんや山根家の双子なども登場したりで、篁のうちの時子様っぷりもあれでしたけど、晴明さんの桃花への構いっぷりも負けてない感じに(苦笑)また続巻で彼らのお話が読めるといいですね。

2018/05/25

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