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馬屋古女王 山岸凉子全集 9 (あすかコミックス・スペシャル 1-9)

馬屋古女王 山岸凉子全集 9 (あすかコミックス・スペシャル 1-9)

馬屋古女王 山岸凉子全集 9 (あすかコミックス・スペシャル 1-9)

作家
山岸涼子
出版社
KADOKAWA
発売日
1986-03-05
ISBN
9784049230093
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馬屋古女王 山岸凉子全集 9 (あすかコミックス・スペシャル 1-9) / 感想・レビュー

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荒野の狼

「日出処の天子」の後日談。聖徳太子が死去したところから話は始まり、太子の残した息子・娘たちを中心とする話で、数時間あれば読了できる作品。太子の生まれ変わりのような馬屋古女王の怪奇性は、「日出処の天子」をまさるものがあり、本作はフィクションではあるが、妖の魅力は本編同様。

2021/09/16

haru.

「日出処の天子を読んだらコレも読みなさい!」と母に言われたので。毛人は生きていますが、もう王子は死んだあとの世界。息子たちのお話です。はああ…どこまでいっても悲しいのね。でも私はこれで、王子と毛人が結ばれたのだと思うことにします。違うかもしれないけど!;_; 山岸先生は、このシリーズをまだまだ描くつもりだったらしいですね。噂ですけど。今からでも描いてほしい〜…でもやっぱり誰も幸せになれないんだろうな…

2014/11/10

neimu

物語の外伝でこんな風に暗く締めくくるとは思わなかった。歴史の中で公にされないというか、スポットライトの当たらない人間をこうも表現する作者の想像力や感性の鋭さが怖い。毎日どんな風に人間観察、想像しながら生活しているんだろうと。伝説・歴史の世界が生々しい感情を持った心理劇フィクションとして蘇った作品。

TKK

時代は厩戸の子世代山背と入鹿へと移り、厩戸の能力を受け継ぐ末の姫が洞から救出される。この姫は能力を制御する術を知らず、滅亡を予感させるラストで、これにて長い本編の物語がやっと終焉したよう。山背の苦悩がどこまでも悲しい。ところで当時新創刊されたASUKAで掲載されたことに強い違和感がありました。山岸先生だけでなく主要の先生方がほとんど出てしまい、長く愛読していたLaLaの購入をやめてしまった悲しい思い出です。LaLa大好きだったのに。

2016/03/04

「日出処の天子」の次は、やはりこれも再読せねば!と読みました。刀自古の、その後の荒れた生活が垣間見えて、悲しくなったことを思い出しましたが、やはり山背に、彼の出生の秘密を知られたのはNGでしょう。おかげで息子までどん底です。厩戸王子が女性に生まれ変わったような馬屋古女王ですが、生来、理性と分別がないだけに、王子よりも更にとんでもない人格になりました。で、王子自ら一族に幕引きという結果に。おちおち死んでもいられないのですね。

2013/06/16

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