雨月物語: イラスト古典
雨月物語: イラスト古典 / 感想・レビュー
霜月
「蛇性の淫」「菊花の約」｢吉備津の釜」の三篇が木原敏江さんの繊細なイラストで彩られて紹介されています。イラストだけでなく内容も面白かった。根本的な所で人間は昔から何一つ変わってはいない気がします。妬み嫉み憐み、美しいものに惹かれ、易い方に流れ、自分に正直に生きている・・。これを読むと本当は人が嫌いなのかとも思えるけれどその姿は生々しく気高く美しくもあって、そういう部分が酷く魅力的でした。もっと他のものも読んでみたくなりました。
2014/12/11
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