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酒井駒子 小さな世界 (Pooka+)

酒井駒子 小さな世界 (Pooka+)

酒井駒子 小さな世界 (Pooka+)

作家
Pooka編集部
出版社
学研プラス
発売日
2008-06-03
ISBN
9784054036574
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酒井駒子 小さな世界 (Pooka+) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

酒井駒子さんの絵は、時と場合によってはマイナスイメージとされかねない「内向的」であることを、美的な領域に昇華させている。それは同時に「活動的」であることに対して常に「内省的」である。したがって、時間は夜が選ばれる。また、ぬいぐるみや人形といった、それ自体が動くことなく、主体の感情を投影されてはじめて意味あるものとなるものへの偏愛の理由も同じだ。日常を描きながら、そこに圧倒的なまでの抒情を喚起するのが酒井駒子の絵である。

2023/12/13

やすらぎ🍀

ふと目を覚ますと酒井駒子さんの世界だった。暗闇の一点を見つめ続けるうさぎ。ぎゅっとしたい、わたしの大切なたからもの。夜の空を鳥が羽ばたき、カラフルな風船が舞う。パジャマのまま出掛け、物語がはじまる。10歳まで住んでいた団地の窓辺に降り積もる雪。寒さにぬいぐるみは寄せあってひそひそと話している。こんばんは。よるくまが見つめている。お話からシーンが浮かんでくる。スケッチから絵本は生まれてくる。子どもの表情やしぐさを描くと自然と動き出す。描き下ろし絵本や個人の本棚、これまでの書籍の装画や挿画もまとめられている。

2024/01/25

pino

酒井さんの絵を見ると積み木を連想してしまう。昔から家にあった、かどっこの色がはがれて木肌がみえている積み木。子どもの手にあまる少し大きめの積み木。匂いもする。しゃぼんの匂い。おひさまの匂い。甘いお菓子みたいな子どもの匂い。酒井さんの描く子どもは背筋が伸びている。夢中になっている時の手足に意志を感じる。だけど、一瞬みせる無防備な表情が、そこはかとない危うさを感じさせる。そのアンバランスさに、ときめいてしまう。絵本を開くと、酒井さんの「小さな世界」が一面にひろがる。ラフスケッチやアトリエに見入ってしまった。

2012/10/03

野のこ

初っぱなからポストカード付きなんて素敵!図書館なので使えないけど。酒井駒子さんの世界をたっぷりと堪能しました。子供や動物の表情やしぐさに息をひそめながら。。うっとりが止まりません!巻頭の「天からの贈りもの」がぴったりきました。最近は「金曜日の砂糖ちゃん」のこっそり家出する女の子がお気に入り。グッズで、もしも叶うならば、絵本のワンシーンのスノードームを作ってほしいです。

2018/04/26

♪みどりpiyopiyo♪

「昼間でも夜のことを想っている。」■酒井駒子さんの描く子供たちを見ると、気持ちが きゅっとなります。どうにも目と心を奪われてしまう。触れたいような、触れたら消えてしまいそうな、ただただ吸い込まれるような。■絵本、挿画の仕事を中心に描き下ろし作品も掲載する大判の画集のような1冊。アトリエインタビューや、お気に入りの私物や本棚、飼い猫たち、ラフスケッチや絵本ダミーも見れて夢のようです。(→続

2016/09/16

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