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年に一度、の二人

年に一度、の二人

年に一度、の二人

作家
永井するみ
出版社
講談社
発売日
2007-03-07
ISBN
9784062138703
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年に一度、の二人 / 感想・レビュー

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らむちん

1話と2話が全く違う話なので短編集かと思いきや、3話で完結する流れだった。香港の競馬場で年に一度逢う約束をする2組の男女。年に一度の異国だから幻想的で惑わされる。実生活が色褪せて見えてしまうのは無いものねだりだったのか。

2017/03/26

takaC

「なんだ。下巻に続くのか」「え?上下巻組ではない?」「夏凛はどこへ?宗太郎はどうする?沙和子はどうなる?」「続きは一年後ですか?」「あれ?2007年発行だ」「どうした講談社!?」「文庫化で加筆・修正?」

2012/11/12

あつひめ

誰も相手を縛らない。全て自分達の気持ち次第・・・。香港というちょっと異次元のような光が眩く輝く街でが口約束のような曖昧な二人を結びつける。息子が母の秘密を自分だけの胸にしまって生きてきた時間・・・母が女を取り戻すわずかな時間。とても切なかった。だれか・・・宗ちゃんの心に気付いてあげて・・・と。馬の名前がとてもロマンチックで馬の持つ魅力をより一層引き立てている感じ。夢の世界の物語として・・・いいんじゃないかなぁ。恋に意味も理由もこれから先もいらない・・・。

2010/11/03

なつ

毎日の中で生まれる、自分の中の虚しさ、寂しさ、孤独。結局、自分自身の中にある孤独や寂しさは「誰か」で埋めるものではなく、自分で浄化するしかないんじゃないか。誰かで埋めようとするから、自分の納得のいくようなもので埋まらない。1年に1度しか会わない二人。だからこそ、そこに何かあるのか。あると思っているだけで本当は何もないかも知れない。抱えた虚しさ、もやもやしたものが、漂う1冊。深く考えるとちょっと重い。みんなたぶん無い物ねだりだよ。

2014/12/09

こすもす

三つの物語が香港の競馬場へと繋がっていく。想いが強ければ強いほど自己中心的になるのが恋愛だと思う。1年間という時間は相手に対する気持ちを確かめる猶予の時間なのだろう・・。

2014/05/28

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