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15歳の寺子屋 森をつくる

15歳の寺子屋 森をつくる

15歳の寺子屋 森をつくる

作家
C・W ニコル
出版社
講談社
発売日
2013-03-26
ISBN
9784062176798
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15歳の寺子屋 森をつくる / 感想・レビュー

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モリー

豊かな森には程よく光が差し、小鳥が舞い、動物が棲んでいる。多様な命が輝く場所が、森のあるべき姿なのだと強く感じました。諸外国に比べて日本にはまだ森があるではないかと呑気に構えていたら大間違い。日本には杉などの針葉樹が植林されたものの、手入れされずに放置された山が沢山あります。私の住む地域でもそうした山がばかりです。そうした山を里山として再生させることは喫緊の課題ではないか。手入れされない森は暗い。手入れされた里山は遠目にも明るく表情も豊かだ。山が笑うという言葉が死語にる日が来ない事を願わずにはいられない。

2019/06/07

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初版2013年。日本国籍のニコルさん。日本の森を再生しようと、力を注いでおられる方です。自分自身、森についてはほとんど無知で、ニコルさんのお話を聞いて、日本の森事情を確認した次第。日本の森、自然、残していきたいですね。小さなことから始めよう。まずはやっぱりエコ活動かな。

2014/10/18

sui

『日本の森で絶滅した動物がいる。それは人間の子どもだ』の言葉に衝撃を受ける。でも否定できない。この本には、日本人が気付かないまま壊そうとしているもの、失いつつあるものの尊さについて切々と綴られている。ただ自然を残すだけではダメになってしまう。森をつくるということは、木や植物は勿論、ほかの動物や虫たち、そして人間をつくることにも繋がる。子どもの成長にも森は大きな力をくれる。ニコルさんが大切に思ってくれているのは森や自然だけでなく日本の文化や日本人、日本そのものだと感謝の気持ちでいっぱいになる。

2017/02/22

けんとまん1007

森づくりは未来づくり。そのとおり。ボランテイアとして富山県有林を中心に、森林整備をやりはじめて7年近くになることもあり、ニコルさんの思いが痛いほどわかる。日本の森の現状と環境。その一方で、○十年という単位でものごとを考えるということも、すこしずつだが、自分のものになってきているとも思っている。人とはいったい何なのか?ということを考えると、自然とものの見方・考え方も変わってくる。そして、基本的なことは、評論家ではなく実践すること。そして、広く感じることだと思う。

2014/12/30

わたし

自然音痴という言葉を初めて聞いた。確かに、私も自然音痴だと思う。小さいころ合った森や田んぼが今はもう違うものになってしまった事を当たり前の事として受け止めてしまっていた自分がいて、唖然としました。そうだ、100年先に今いるここだって森にできるんだ。著者は日本にあった幽霊森と呼ばれた鬱蒼とした森を明るく生き物のいる開かれた森にし、森を守る活動を長年されている方です。動物のいるのが当たり前の森へ遊びにいける環境を考えるきっかけになりました。お勧め。

2013/06/15

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