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天使の羽ばたき

天使の羽ばたき

天使の羽ばたき

作家
ポール・ホフマン
金原瑞人
井上里
出版社
講談社
発売日
2014-11-21
ISBN
9784062192170
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天使の羽ばたき / 感想・レビュー

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アーちゃん

図書館本。「神の左手」三部作の最終巻です。前作・前々作はほぼリアルタイムで読んでいたのですが、なぜかこの最終巻は地元図書館になかった事もあり、ずっと手つかずでした。幸い第一部&第二部の簡単なあらすじが冒頭にあったので作品世界に入る苦労は少なくてすみましたが。読了して言えるのは、最後の付録と著者のあとがきまでひっくるめて作品であるという事。とくにあとがきを読むとすとんと納得する部分があります。あと、この作品はファンタジーというよりSF的な黙示録に近いかもしれません。

2017/09/10

星落秋風五丈原

物語の終わりに至っても、ケイルはやはり変われなかった。「女の子とケーキを食べるようには出来ていない」と自ら語るように、暴力を抑え人の善性を信じきることができなかった。では全くの悪人かと言えばそうではなく、絶対に認めようとしない親友を守るために、総攻撃の時間を遅らせたり「二人が出会ってもいいことにはならない」と分別ある大人に止められても、こだわりのある女性に会いに行こうとする。しかし考えてみれば、彼はまだ16歳でしかない。それなのに、体験した事といえば、国を動かし権力を得て、女性とのロマンスも一つではない。

2014/12/16

ぽけっとももんが

前二作から結構空いてしまった。あまりに虚無的な展開に、よほど覚悟がないと手に取れない最終巻、この非常事態時の連休なら。どうしたケイル、えらく人間らしくなったじゃないか。体も弱り果て、すっかり仲間と一体じゃないか。相変わらず彼の歩いた後には死体の山が築かれるけれども、先の二作の得体の知れない世界感からはかなりこっち側に寄ってきていた。

2020/05/03

颯奏

今作を読むにあたって物語のお浚いをするべきかと考えつつ、結局、そのままページを捲ることに。二年開いていては忘れているかと思いきや、読み始めると登場人物もこれまでの経緯も不思議なくらいするすると思い出せました。自分にとってケイルの物語がどれほど印象的だったかを実感。物語の決着は想像外でした。一作目はとっつきにくい感があったのですがこの小説を読まなかったら後で後悔しそうとの直感に従って読み続けたのは正しかった。天使の羽ばたき最終章まで読み切れてよかったです。

2015/02/04

まさ公

第1部,2部にくらべ、ずいぶんとみんながまともな会話や心情を持ち、とまどう。ボスコの最後の悟りはなんだ??ケイルの最後はあれでよかった。著者あとがきを読んで、自分の復讐のために書いたように感じ興ざめ。

2019/03/23

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