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風の如く 吉田松陰篇

風の如く 吉田松陰篇

風の如く 吉田松陰篇

作家
富樫倫太郎
出版社
講談社
発売日
2014-11-20
ISBN
9784062192200
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風の如く 吉田松陰篇 / 感想・レビュー

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優希

吉田松陰と松下村塾を塾生である風倉平九郎の視点で描いています。松陰先生の熱狂ぶりが手に取るようにわかりました。普通の少年を主人公にすることで、松陰先生の包容力と過激な一面が色濃く出ていたと思います。松陰先生が罪人とされていたのは知っていましたが、塾生も困惑するくらい熱心な姿には危険視される理由も納得がいきました。攘夷の風潮が強まり、刻々と刻まれる時代の流れに惹き込まれます。真摯に国の行く末を見つめる人々を学問で育てたのが松陰先生だと思うと感慨深いです。松陰先生自身もまた国を危惧し、命を懸けたのですね。

2015/07/30

BlueBerry

風倉平九郎という架空の人物(貧しい下級の長州藩士)が主人公で彼が風のように幕末を駆け抜けていく物語の「序」という扱いだと思います。主人公が貧しさに耐えながら勤皇の志士へと成長していくのだろうと思われますが、この本では吉田松陰の狂気が目立ってしまって余り楽しめなかったと思います。主人公が周囲に振り回されるばかりで物語がなかなか進んでいかないのも楽しめない要因の一つだと思います。シリーズの次が出ても読まない可能性の方が高いかも・・。この人の作品としては出来が悪い方の作品だと思います。序盤○中盤○ラスト○総合△

2014/12/13

kiyoboo

大河ドラマの絡みで借りたが実によかった。幕末の松下村塾からたくさんの人材が巣立ったことは知っていたが、どのような学び方をしたのか、吉田松陰がどういう人物かを垣間見た感じがした。歴史上、名が知れた人物たちも苦悩しながら進んでいく。目まぐるしく変わる世情が読んでいてわくわくする。本を読みながらタブレット片手に登場人物のその後を確認する作業は楽しかった。本作は序章部で終わるが池田屋事件、禁門の変などで有能な人物が消えていき、最後に伊藤博文や山縣有朋など身分の低い人たちが残り、歴史を変えていく運命がおもしろい。

2015/03/01

ケンケン

(377冊目)司馬作品「花神」以来、久々の長州藩側からの幕末~来年の大河の予習復習を兼ねて。松陰の国を憂い徐々に変容していく気持ちの昂ぶりが生き生きと描かれており、馴染みやすい作品でした。そして、松下村塾の面々、高杉・久坂など後世に名を残す者達の若々しくも、それぞれの抱える志と立場の葛藤も印象的です。主人公の立ち位置・目線も新鮮で良いと思う。《風の如く》駆け抜けていった者達の物語も半ばで終わってる、続編が書かれるのだろうか?

2014/12/05

しーふぉ

司馬遼太郎の書く幕末に比べてポップで現代風です。吉田松陰が篤実でいながら狂気じみている。

2024/02/10

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