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ビギナーズ・ドラッグ

ビギナーズ・ドラッグ

ビギナーズ・ドラッグ

作家
喜多喜久
出版社
講談社
発売日
2017-12-07
ISBN
9784062207522
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「ビギナーズ・ドラッグ」のおすすめレビュー

難病に侵された思い人のために何ができるか――ど素人の事務員が新薬開発!?「創薬」の舞台裏に迫るお仕事小説『ビギナーズ・ドラッグ』

『ビギナーズ・ドラッグ』(喜多喜久/講談社)

 この世界に生まれるすべてのモノには情熱がこめられている。かつて『舟を編む』(三浦しをん/光文社)は、「辞書づくり」の仕事にこめられた熱い思いを描き、『陸王』(池井戸潤/集英社)は、足袋屋が生き残りをかけてランニングシューズ開発に奮闘するさまを描き出した。世の中に新しい風を吹かせるのは、ひたむきな努力だけだ。地味にもみえる仕事の裏側に秘められた熱い思い。次に世の中を席巻するのは、新薬開発のさまを描き出したこの物語に違いない。

 喜多喜久氏著『ビギナーズ・ドラッグ』(講談社)は、ど素人の事務員が新薬開発に情熱を燃やすお仕事小説。喜多喜久氏といえば、「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞したデビュー作『ラブ・ケミストリー』や「化学探偵Mr.キュリー」シリーズなどで知られるが、東京大学大学院薬学系研究科修了後、大手製薬会社で研究員として勤務していたという経歴がある。だからこそ、研究開発の裏側を描いたこの物語にはリアリティがあるのだろう。素人ながら新薬開発を目指す主人公とともに物語が進んでいくから、読者も…

2017/12/6

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ビギナーズ・ドラッグ / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

とにかくひたすら、ひたむきにまっすぐで純真な主人公「恵輔」に励まされた気がします。愚直?なまでにストレートな自分の真面目さを最大の武器にして、クセもの揃いの研究者達をまとめあげ、難病に関わる研究を進めていきます。話自体は山あり谷ありで喜怒哀楽な'頑張る物語'ですが、やっぱり人が一生懸命になっている姿はステキですね。人それぞれ個性的ではあるものの、その個性を生かし、バランスよくチームをまとめるリーダーシップにとてもココロ打たれました。大切なのはまずは自分を信じて、そしてチームの皆も信用、信頼することですね。

2018/03/16

ダイ@2019.11.2~一時休止

著者お得意の創薬もの。珍しく?ハッピーエンドって感じでエピローグがイイ。

2017/12/24

takaC

製薬も結局はビジネスなんだと思うと遣る瀬ない。

2018/05/13

ゆみねこ

製薬会社の総務課に勤務する水田恵輔は、祖父の入所している施設で一人の女性に一目ぼれをする。彼女は難病・ラルフ病を患っている。水田くんは彼女を救いたいと言う強い思いでラルフ病治療薬の創薬に挑む!お仕事小説+恋愛で、さらりと読了出来ます。重い小説の合間にぴったりの1冊です。

2018/02/28

aquamarine

一目惚れをした女性が難病だったということで治療薬を作ろうと決心した、製薬会社で総務をやっている主人公。情熱だけでどこまで行けるでしょう。難病の家族も、創薬に携わる家族もいる私には、これは本当の夢物語に思えます。でも創薬の仕組みや情熱、損益の事情、ハードルなどとても分かりやすく書かれていて、ストーリーはとても読みやすくラストまで一気に読めました。登場人物が一人一人魅力的に書かれていることも好感が持てます。現実にもこんなことがあってもいいかもしれない、そう思わされるほど気持ちよく読み終えることができました。

2018/01/07

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