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ウソツキクラブ短信 (講談社+アルファ文庫 F 1-13)

ウソツキクラブ短信 (講談社+アルファ文庫 F 1-13)

ウソツキクラブ短信 (講談社+アルファ文庫 F 1-13)

作家
河合隼雄
大牟田 雄三
出版社
講談社
発売日
1999-07-01
ISBN
9784062563550
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ウソツキクラブ短信 (講談社+アルファ文庫 F 1-13) / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

古本市にて発見。尊師を「かたる」偽書。証左は、略歴に尊師が身命を賭して奉職された「文化庁長官」の記載がないことを例示すれば十分だ。尊師の著書を数多出版している「講談社+α文庫」を模し、安野光雅似の表紙を配して、巻末に柳田邦男風の解説など、心憎い構成だ。序文にて、<「大人は平均して週に十三回ウソをつく」という統計的研究>なる記載があるが、この研究自体、あの世間を震撼させた一大捏造研究であることを、故意に隠蔽しているところが悪質である。嘘をつく場合、真実の中に嘘を隠すのが鉄則。阪田寛夫の「桃次郎」など巧妙也。

2019/12/21

ヒダン

ウソを言ったとき、七割以上の人が信じる、ホントのことを言ったとき七割以上の人がウソと思う、そして七割以上の人が笑いだすようなユーモアがある。こんな入会条件を掲げるウソツキクラブの機関誌をまとめたもの。事実から始まり徐々に虚が混ざっていっていつの間にかホラ話になっているという珍妙な日記風の文章が23編収録されている。長新太の『ユーモアの発見』もそういう柔軟な発想のショートショートだったが、こちらの方がオチがついていて読みやすい。こういうどうでもいいウソを最後についたのはいつだったか、思い出すこともできない。

2017/07/14

Lily603

★★★★+ 河合隼雄さんが「大牟田 雄三(おおむだ ゆうぞう)」という架空の人物を演じて、ユーモラスなウソの詰まったエッセイを書き綴った1冊。最高にくだらない。本を読んでこんなに笑ったのは初めてかもしれない。『某教育委員会が「ウソのつき方」を教え、生徒に週13回以上のウソをつくように指導したところ、生徒達の精神衛生がぐっとよくなり、いじめも不登校も全く消滅した』など、真面目な口調でめちゃくちゃなことを言い出したりしていてとても面白い。続編、出て欲しかったです。@秋葉原のラーメン屋

2013/03/13

ジュール リブレ

久々によんだなぁ。久々に頭を使いつつ、大笑い。このウィット、日本人にはあまりないはずなのに、どうして河合先生は持ってるんだろう。懐かしく惜しい人でしたね。

2010/10/27

しょうご

どこまでが真実なのかわからなく読むのに疲れました。 共著者の大牟田雄三さんを調べてしまった時点で河合隼雄さんの茶目っ気に負けてしまった気分になりました。 嘘も方便。 建前と本音を使い分けて楽しみ楽しませたいです。

2021/12/24

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