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騒音文化論: なぜ日本の街はこんなにうるさいのか (講談社+アルファ文庫 B 33-1)

騒音文化論: なぜ日本の街はこんなにうるさいのか (講談社+アルファ文庫 B 33-1)

騒音文化論: なぜ日本の街はこんなにうるさいのか (講談社+アルファ文庫 B 33-1)

作家
中島義道
出版社
講談社
発売日
2001-04-01
ISBN
9784062565110
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騒音文化論: なぜ日本の街はこんなにうるさいのか (講談社+アルファ文庫 B 33-1) / 感想・レビュー

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テツ

街を歩いていると勝手に耳に入ってくる音の数々。BGMも呼び込みも注意喚起の放送も確かにうるさい。そうしたことについて克明かつ執拗に抗議する中島先生の姿は素晴らしい(ただの偏屈おじさんと紙一重な部分もあるけれど) 自分が不快に感じるコト&モノに対して感度を下げることなく、徹底的に不快さを抱きしめ掘り下げ分析し、どうして不快なのかと考え続けられることは感性のマジョリティにのみ与えられた特権なのかもしれませんね。

2019/08/28

Shunsuke

私も都心に引っ越してきたとき町の喧騒に嫌気がさし、著者と同じく耳栓とヘッドホンをしていたことがある。今では気にならなくなってしまったが(著者からは激しく嫌われる人種であろう)。音に関する話だけではなく、お節介なサインが無個性で無責任な日本人、につながる話は興味深かった。日本人は物質的に自然を破壊しても観念上の自然は傷つかないから構わない、という指摘は慧眼。

2015/10/21

ヒュンフ

半分程度読んで終わり。 単純な音の飽和と標語ノイローゼ、垂れ幕などのやかましさに関してはきょうかんできたので読んでみると筆者の言ってる通り彼が一番うるさい この人は暇なのかな。何故他の人は声をあげないと憤慨しているが余暇に差があるからってのが一番の理由 「 交通安全月間らの垂れ幕、あれは免罪符やパフォーマンスの意味しかないように思える 頑張ってるアピール 周囲から見れば暑苦しいが本人は満足気 押し付けがましい感じは日本のウェブデザインとも近い うるささに関しては私個人も日本じゃ浮いてるのかもしれない

2019/11/07

キムチ27

11年前の本。それから時を経て「音の文化」は成熟しただろうか。「一見平和」のこの国のみならずアジア圏はどこも「喧しい」これも文化か・・ 音のみならず文化にはすべてマジョリティ、マイノリティの対立はあるもので、筆者の論法もどうかすると「うるさい」文化論かも。 しかし、政治に阿部氏が復活して、また「美しい日本、誇りある日本」と声高に言われると、確かに音でなく「主張」がうるさく感じる?!

2012/09/30

いたち野郎

著者の抗議は理詰めで徹底している、てのは、本書の総ページ343のうち、60が資料集だからね。当人が苛まれていることに、どれだけ熱意を?もって研究しているかがわかるのですが、その結果生まれた「日本人のからだ」という表現はユニークだね。この言葉がタイトルの「文化論」を形成していくわけですが。以前ウクライナ人にインタビューしたとき「日本は駅や街で情報・騒音が多すぎだろ」と言われたことがありますが、日本人がウクライナ行って「静かだね」と言わないような気もしていて、やはり著者の指摘は的確なのか、といま思ったところ。

2017/10/09

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