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人の心はどこまでわかるか (講談社+α新書)

人の心はどこまでわかるか (講談社+α新書)

人の心はどこまでわかるか (講談社+α新書)

作家
河合隼雄
出版社
講談社
発売日
2000-03-01
ISBN
9784062720038
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人の心はどこまでわかるか (講談社+α新書) / 感想・レビュー

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青蓮

実は私はその昔スクールカウンセラーを目指したことがあって人の心や心理学には興味津々なのですが、本書を読んで私にはこの職業は向いてなかったなと改めて認識しました(今は治療を受ける側だし)カウンセラーはクライエントとどう向き合ったら良いのかと言う事を基軸に現代社会における精神的病理やその背景にあるものを分析。共感したのは今抱えている病を治癒し、手放す事への恐怖感。自分が変化する事への不安。不謹慎だけど痛み、辛さ、苦しさを抱えて病んでいたい。生きる為に病んできたので他にどうやって生きたら良いのかまだ解らないです

2018/05/25

kawa

著者と心理療法の現場を担う人々の問答を中心にまとめられる。タイトルのアンサーとして最後に「一人一人はみな違う」には、ちょっとズッコケですが…、中身は刺激的で充実の書。著者とユング心理学の出会い、母性原理と父性原理、ボタン一つで物事がすむ便利社会の弊害、カウセリングの手法等々、なるほどと納得すること多数だ。

2019/03/23

James Hayashi

京大名誉教授、臨床学者。00年著。サイコセラピーの方々が質問し、河合教授が経験をもとにしたアンサーをしたもので、ちと考えていたものと異なった。タイトルも中身と少しズレている。確か日本には家族という単位は非常に薄いのかもしれない。握手も好まないスキンシップレスな日本とは特殊な世界であり、コジン主義p188アメリカでは個人主義から孤独化し、孤独化した人が凶悪化してきた状況があるという。日本の凶悪な犯罪とは、孤立主義から個人主義が元になっているのかもしれない。参考:究極の父性。メリメ「マテオ・ファルコーネ」

2019/06/16

きょちょ

心理療法家やカウンセラーが河合先生に質問し、それを1冊の本にして回答するというもの。 河合先生の本は随分たくさん読んでいるので、重複するところはあるが、まるで気にならない。 むしろ良い復習となる。 心理療法家は、自分の能力を過信したり絶対視してしまうのは危険で、本当にこれで良いのかと自己を振り返る事が大事というのは、一般の仕事にも言えるだろう。 2000年の出版だが、第五章において、少年犯罪の凶悪化や児童虐待が多くなったことに対しての、明快な原因分析はさすがだ。 ★★★★ 

2017/03/06

かえる

クライアント(相談者)はカウンセラー(心理療法士)に依存している所が多少あるのではないかと相談者側の内容を読んで思った。かなりオーバーな深刻なことを言ってカウンセラーを試しているような気もするが、カウンセラー側は当然プロだからそこも見抜いている。では、身近に相談者のような人がいたら自分はどうすればいいのだろうか。この作品からは少し素人の自分でも対処出来そうだ。しかし、読んでみるとなかなかカウンセラーって孤独なんだな。人の相談聞いて相手の反応を見て対応しなきゃならないし、人の人生を左右もする大変な職業だ。

2017/11/13

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