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ソナタの夜 (講談社文庫)

ソナタの夜 (講談社文庫)

ソナタの夜 (講談社文庫)

作家
永井するみ
出版社
講談社
発売日
2008-01-16
ISBN
9784062759564
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ソナタの夜 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

「結婚をせずに男と関係を続けるのは、何かあったとしても自分は知らずにいるのだという不安を一生涯背負うこと」。うまいこと言うなぁ。長年不倫をしていた友人のところに、恋人(家族もち)が病院を抜けて会いに来てくれた(がんであることを知らせに)、なんていうエピソードを思い出したな。もちろんお葬式にも出られない。不倫というのはそういうこと。

2021/06/17

じいじ

書き下ろしの表題作を最後に据えた7つの短篇種。7つの恋は、偶然の出会いがキッカケで生まれた不倫の恋である。当然、秘密でなければならないのだが、女性の方が覚悟ができているのか、漏洩しにくいようです。どの物語も筋立てが良くて面白い。性愛描写も控えめで女性向です。表題作の主人公は、少々めんどくさい性格で、個人的には苦手な女性である。私は【秋雨】が好きです。夫43歳の専業主婦が、39歳(既婚)の建築家に恋する話。1年に1度だけの逢瀬を7年重ねます。結末のオチはミステリー作家の永井さんならではの巧さです。

2020/11/17

まさきち

不倫に纏わる女性の話を7編集めた短編集。ドロドロ感がないからか、さらさらと流れていく印象を抱き、少々記憶に残りにくいのかなとの感想にての読了です。ただ最後の表題作「ソナタの夜」は前向きな結果に好印象を抱き、手にしてよかったと思わせてくれる一冊でした。

2021/05/30

ピロ麻呂

「やめたくてもやめられない…」不倫たっぷりの短編集でした。結婚は年収や家柄など打算的な部分もあるけど、不倫はそれらがなく逆にリスクがあるのに愛を貫き通す。不倫こそ純愛…渡辺淳一さんの言葉を思い出しました(^^)

2017/05/08

KEI

読友さんのレビューで知って初読みの作家さん。不倫をテーマにした7編の短編集。読んでいて女は強いなと感じた。自分の為に好きな事をして本能に任せるままで家族を省みる事も無い、私には出来ないと思った。不倫の哀しいところは相手の病気や突然の死に立ち会えない事で虚しさを感じた。良かったのは「秋雨」年に一度の話に重ねる2人が切なかった。「唐草というもの」は私も陶芸をしていたので、身近に感じた。

2021/08/05

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