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ひな菊とペパーミント (講談社文庫)

ひな菊とペパーミント (講談社文庫)

ひな菊とペパーミント (講談社文庫)

作家
野中柊
出版社
講談社
発売日
2008-10-15
ISBN
9784062760782
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ひな菊とペパーミント (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ちょこまーぶる

読後はフワ~ッとした感覚になった一冊でした。13歳の主人公である結花さんの親の離婚・再婚を通した家族の繋がりや部活の気になる同級生、兄弟となるかもしれない美少年との感情に13歳ならではの様々な葛藤が表されていて、読んでいて年甲斐もなく彼女の感情に共感したりして、同年代に戻ったような不思議な感覚に自分もなってしまいましたよ。そして、時々流れるペパーミントの香りが若さの象徴のような気がして、この香りは若い世代にしか嗅ぐことのできない香りのように思えましたね。人生をちょっぴり振り返るには良い一冊だと思います。

2017/10/18

あつひめ

心がとても繊細なお年頃の中学生が主人公。大人目線で一方的な大人は出てこない。現代の親子関係なんだなぁ~と感じた。子供でも、一個人として尊重している。その尊重という部分に心の距離を感じてしまったのは私だけかな?もう一歩踏み込まないのかな?思った通りの結果にならなかった時、そんなことで後悔しないのかな?とか。兄になるかもしれない人と少しずつ語り合ううちに一回り成長したような主人公。それは自分以外でもみな心に荷物を抱えながら、その荷物を大切にしながら暮らしていることに気付いたから。今後のこの家族が気になる。

2012/01/25

roomy

初野中作品。こんな13歳もいるのかな。平和な家庭で何も考えず、反抗期もなく大人(年齢だけ)になってしまったから共感はできないものの、お話としてはとても良かった。現代の子供たちは子供でいられる時間が短くなっているのかも。解説にもあるように成長した結花に会いたいものです。そして柴崎くんのお菓子が食べたい。小川くんのばあちゃんのごはんが食べたい。ライブラリー本。

2013/08/28

青葉麒麟

とても読みやすかった。文章が明るくて瑞々しい。食べ物の事がかなり出て来るせいか、読んでるとお腹が減ります。自分の中学時代はこんなに明るくなかったので何だか羨ましい。感情の表現をペパーミントで描写するのって判る気がする。

2015/10/04

チカチカ

両親は離婚したものの復縁してくれるのを願っている中学2年生の結花。けれど同居の父親に再婚前提の彼女がいることが判る。しかも彼女には同中学先輩にあたる人気者の息子がいた。ふたりで親の再婚話を潰そうと画策するがそのために親友やクラスメイトから遠巻きされてしまう。親友に心配されて、『わたしのこんな気持ち、麻衣にはきっとわからないね。だって麻衣は……幸せなおうちの子どもなんだもん』という言葉に胸をつかれました。結花はこどもだけど、辛いことや哀しいことを全て声に出さずに飲み込んで寂しい笑顔で微笑んでしまう →続

2014/10/25

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