KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

にぎやかな天地(下) (講談社文庫)

にぎやかな天地(下) (講談社文庫)

にぎやかな天地(下) (講談社文庫)

作家
宮本輝
出版社
講談社
発売日
2012-06-15
ISBN
9784062772907
amazonで購入する Kindle版を購入する

にぎやかな天地(下) (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

kei302

宮本輝氏の作品ではこれが一番好き。ページ数が残り少なくなるのが寂しかったけど、余韻の残る終わり方で、味わい深い。死は人の終わりではない、そう言う意味では、私たちは不死なのだ。酵母菌、乳酸菌などと同じく、身体が消えてしまうけど、目に見えないものとして、空間には存在するなど、哲学的で深い。何度目かの再読。読むたびにハッとさせられる。

2022/02/06

シュラフ

ここ数年の宮本輝作品は、高級料理とか、ゴルフとか、芸術家とかばかりの成金趣味だったり、震災復興に関しての政府批判のアナーキぶりだったりで、読んでいて辟易感があったのだが、ホンモノづくりをテーマとしたこの作品はよかった・・・。地震、火災、事件、など人の災厄はあれこれあれど、災厄の不幸が新しい出会いという結果になっていく。人間の命は限りあれど、こうした宿縁は子、孫の代へとつながっていく。こうした永続的なつながりが発酵という自然の営みと重ね合わさって、なんともいえない余韻となって心に残る作品となっている。

2015/06/28

あんな

「時を育てる心」というものをこの本から教わった気がします。効率を重視して、中途半端になるよりも、遅くても丁寧に取り組める仕事に携わりたいと思いました。手を抜かずに一生懸命に。仕事のやり方は就職して3年で決まると聞くので、とりあえず3年間しっかり働こう。そうやって働けるところに就職できるようにあと少し就職活動がんばろうって元気をもらいました!

2014/05/16

ume 改め saryo

宮本輝さんのイメージが変わりました。この前読んだのが15年くらい前と言うのもあるのでしょうが、もっと 奇妙 なストーリーを描く人だと思っていました。  『 目には見えないけど、時間とともに変化する 』 その大切さを再認識するとともに、何事にも急ぎ過ぎの現代生活、特に食生活の乱れ。 【 医食同源 】 もっと時間をかける事、もっとゆっくりする事を考えさせられました。   。。。それとは別に、この終わり方がぁ。。。ゆあ~ん ゆよ~ん ゆあゆよん。。。 いつかまた読み返したいと思います(^^)

2012/09/20

はち

もう少し続いて欲しいなぁという気持ちで一杯。結局本そのものが出来上がるところまでいかなかったんだから。一つの不幸が何年も経って新しい繋がりとなり…そういうことを考えると、人生って何がいいのか分からなくなる。いい作品を読むと感想が出てこないね。

2012/07/27

感想・レビューをもっと見る