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鬼畜の家 (講談社文庫)

鬼畜の家 (講談社文庫)

鬼畜の家 (講談社文庫)

作家
深木章子
出版社
講談社
発売日
2014-04-15
ISBN
9784062778251
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『グロテスク』(桐野夏生/文藝春秋)は1997年に起きた「東電OL殺人事件」をモチーフにしており、女性が抱く“美への執着心”を巧みに表現した作品だ。主人公の「わたし」は日本人の母とスイス人の父の間に生まれた、平凡な女性。だからこそ、おぞましいほど美しい妹・平田百合子を徹底的に忌み嫌う。そんな百合子は悪魔的な美貌を持つニンフォマニア。やがて売春をするようになり、中国人の男に殺されてしまう。姉妹間の確執や女同士ならではの嫉み、見栄を圧倒的な表現力…

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鬼畜の家 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

タイトル及び装丁買い。初読み作家さんは東大法学部出身の弁護士で、60を過ぎてから作家活動を始められたとか。プロットに粗さはあるものの、キレよく、かつ法律の知識に裏打ちされた文章で、一気に読まされた。よくある周辺から聞き込んだ犯人(悪女)像、事件の真髄を突き詰めて行く単純ミステリーかと思えば、、、。改めて家族というのは、見地によっていくつもの容姿を持ち合わせるものだ、と確認させられる。

2018/12/29

三代目 びあだいまおう

おぞましさが否応なしに忍び寄る!何者かの依頼を受け調査を始める探偵の調査対象者の独白。次第に判明してゆく鬼畜の家。計画的な保険金殺人で生計を立てる女。石井光太さんの同名ノンフィクション作品や貴志さんの『黒い家』の怖さがが思い出され、私の感受性の礎となっているかの如く本作のリアリティーを増幅する。暗闇で些細な物音にビクつくような、不穏な何かが近づくような、私達家族を持つ者に対し五感を脅かす戦慄を与えます!推測が推測を生み、まんまと推測を裏切る結末。御大島田荘司先生の解説タイトルを先に持ってくるなよ~‼️🙇

2019/12/12

nobby

インタビュー形式、何となく散りばめられた伏線、そして最後でのひっくり返しと、まさにお好みの作品。予想した実際の事件とのリンクはないものの、まさに『鬼畜の家』という読み終わり…北川家をめぐる不可解な事件やどこか欠陥を抱える人々。胸糞悪い人物ばかり描かれる中、結論として明かされる鬼畜の正体には驚いた!いろいろ感じていた違和感が、きちんと結びついた感じで納得。ちょっと人物設定があまりにも皆軽薄過ぎるけど(笑)

2016/05/20

thee birdmen

金のために家族も殺す鬼畜が私の母でした。という娘の告白を受けた刑事上がりの探偵が、事件の真相に迫っていく物語。調査対象者の独白をベースに真相へと迫るスタイルは面白いです。ドンデン返しはある意味予想通りだけど、鬼畜の鬼畜たる有り様の描き方が上手いです。凶悪な犯行と冷酷な手口、クソッタレな人間たちに胸糞悪くなります。そういう意味では湊かなえぽい感じ。最後の章はあんなに長くなくてよかったかなーとも思いつつ、結果的には楽しめました。

2016/06/25

モルク

ある歪んだ一家のまわりで起こる事件。母と兄が車で海にダイブ、まだ死体は発見されていないがこれは自殺か事故か。保険金支払いの調査をしていくうちに過去の様々な事件が浮かび上がる。巧妙な殺人計画あるいは自らの手を汚さず殺人教唆し財産を相続する。この一家のそれぞれが鬼畜。誰もうかばれず虚しさだけが残る。一家を知る人が語る形式から始まったのでなかなか掴み所がなく前半は読みにくかったが、依頼人由紀名が鬼畜の一家を語り始めるあたりからグイグイ惹き付けられた。大型冷蔵庫、大型犬のあたりはゾゾゾ~。

2018/04/09

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