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ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789―1815 (講談社学術文庫)

ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789―1815 (講談社学術文庫)

ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789―1815 (講談社学術文庫)

作家
鹿島茂
出版社
講談社
発売日
2009-08-10
ISBN
9784062919593
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ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789―1815 (講談社学術文庫) / 感想・レビュー

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夜間飛行

哲学者フーリエの幸福論をベースにするが、三人とも余りに怪物すぎて初め戸惑った。僧侶の仮面を被ってひらりひらりと変節に生きる快楽主義者タレーラン。常に目立つ事を避ける冷酷な陰謀家フーシェ。周囲を巨大な熱狂に巻き込み皇帝に登りつめていくナポレオン。本書は彼らの活躍だけでなく、セックスから悪事や自己欺瞞に至るまで人間性を露出させながら、その情念を時代に屹立させる。三者三様の幸福を求め、時に敵対し時に利用し合う虚々実々の駆け引きから目が離せない。実生活では近づきたくない面々だが、情念だけ取り出せば幸福論たりうる。

2019/12/12

S

ナポレオン、フーシェ、タレーラン3人を並行して描くというのが新鮮だった。人は理論よりも「情念」によって突き動かされ、時に歴史を動かし、そして自身の人生の岐路では運命を大きく左右させる。この3人のなかで誰よりもお近づきになりたくないのはやはりフーシェだ。右へ行ったと思えば左に寄り、敵味方、上下左右の情報を逐一網羅し、必要とあらばそれを利用し弱みを握る。その行動の根幹には単に自分が楽しいからというのもタチが悪い。能吏だが忠誠心のない相手を部下にしなくてはならなかったナポレオンも、さぞ苦労しただろう。

2017/12/05

sibasiba

表題の3名を主軸に激動期を縦横に描写した快作。読み物として非常に面白いのだがバランスが悪く、キーワードとして強調したいのか情念という単語が濫用されて鬱陶しい。にしても誰々の愛人で同時に誰々の愛人なのが普通でさらりと姪を愛人とかフランス人は愛に生きてるなと嘆息。大昔に読んだ藤川桂介の『幻想皇帝』の主人公のモデルってフーシェなんだなって唐突に思い出す。ロベスピエールの妹とのエピソードや醜い女を妻としてとか。

2015/12/24

H2A

鹿島氏の好きそうな『情念』というキーターム。それが『陰謀』『浮気』『熱狂』と分類されて鬱陶しいほど繰り返されるのでちょっと辟易とする。もちろんフランス第一帝政の政治劇読み物としては大変面白い。著者はナポレオンに対してフーシェ、タレーランが最終的に勝利した、という見解のようだがどうだろうか。それに本書ではナポレオンが暗殺されたのが定説のように書かれている。そんなテレビ番組もあったが本当だろうか。

2012/12/15

貴人

ナポレオン、フーシェ、タレーランの世界を動かした三人をフーリエの情念理論に基づいて彼らの生涯を分析する評伝もの。とはいってもあんまり情念理論とは関係ないかもです。単純によく整理された評伝もので、表紙にだまされないほうがいいです。最後まで生き残り、漁夫の利を得た感のあるタレーランの最期は印象的でしたが、フーシェに関してはツヴァイクの著作がおススメです。ナポレオンに関しては、色々読んでいるのですが誰かおススメを教えて欲しいです。

2014/12/20

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