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信長の二十四時間 (講談社文庫)

信長の二十四時間 (講談社文庫)

信長の二十四時間 (講談社文庫)

作家
富樫倫太郎
出版社
講談社
発売日
2017-10-13
ISBN
9784062937849
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「信長の二十四時間 (講談社文庫)」のおすすめレビュー

1582年6月1日。あの日、「本能寺」で一体何が起こったのか――。重く激しい一日を描いた、迫真の時代小説『信長の二十四時間』がついに文庫化

『信長の二十四時間』(富樫倫太郎/講談社文庫)

「織田信長は家臣の明智光秀に攻められて、本能寺で自害した」……というのは、誰もが知っている歴史の話だ。しかしこの裏には、一つの大きな謎が存在する。「光秀はなぜ、信長を裏切ったのか」。

 あと一歩で天下統一まで迫り、勢いに乗っていた信長が、家臣によって突然命を絶たれたこの事件は、あまりにも唐突で衝撃的であったため、多くの憶測を生んでいる。――本当に信長を追い込んだのは、明智光秀だったのか? その理由は何だったのか、と。

『信長の二十四時間』(富樫倫太郎/講談社文庫)は、信長が殺された「本能寺の変」の一日(二十四時間)を中心に、その裏で渦巻く人々の黒い思惑を描いた重厚な時代小説である。

 伊賀の忍者・文吾(ぶんご)は、信長によって仲間を虐殺され、その復讐に燃える若き青年だ。信長の伊賀攻めで生き残った文吾をはじめとする、忍者百地(ももち)党の5人は、信長暗殺のために、朝廷や武将を利用し、また利用されながら、本懐に向けて蠢動する。

 時に、本作における「信長の野望」をご説明しておこう。

 信長の目的は、日本を統一して…

2017/10/21

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信長の二十四時間 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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あも

著者の軍配者シリーズは面白く読んだが、これは残念。織田信長最後の二十四時間=本能寺。に惹かれたが普通に前後数ヶ月書いてる時点で微妙にタイトル詐欺のような。そして、肝心の信長。遠くだけ見て足下がおろそか過ぎる。部下の諫言もだいじょーぶだいじょーぶと根拠無く楽観視し、俺に意見するんじゃねー殺すぞこら…そんなダメ上司の典型かつ伝統スタイルの残酷非道な人物像で魅力皆無。もう一段裏もあるけど、黒幕=秀吉も今更すぎて面白みなし。何より、小説と言うより書き割りの台本を読まされてるのかな…と思う位、登場人物が生きてない。

2018/07/24

さつき

タイトルには信長が入ってますが、伊賀者の暗躍がメインの痛快な作品。忍者たちの騙し騙されが凄まじくて、手に汗握りました。この描き方だと、明智光秀がひたすら可哀想ではありました。

2019/05/23

キャプテン

★★★★★_「きゃぷ衛門とゆく時の旅フェア」【西暦1582年/安土桃山時代─本能寺の編】「敵は、本能寺にあり!」で有名な日本史最大の謎多き事件でござる。陰謀を張り巡らす者、影の者、腹黒き者、それらが群像劇的として交互に入り乱れる展開は拙者を一切休ませてはくれなかったで候。この悪者おうるすたあの運命の一夜を軸として、日本が大きく変わっていくことになるのでござる。信長殿の存在は大きすぎた。「王」にこだわった一匹の獣が散りゆく様に、拙者はなぜか、「運命」と「時」の強大さを感じいって、ただ、強く、拳を握りしめた。

2017/11/15

如水

1582年6月、戦国時代の大変換期と言える出来事、『本能寺の変』。この本能寺の変にスポットを当てた話です。と言っても発生24時間前後の話では無いですが(第一部が4月)💧まぁ普通“本能寺の変を起こしたのは誰だ?”見たいな話で盛り上がるのですが、この話は少し違う。『本能寺の変はどんな形で起こったのか?』です。よって様々な説が有りましたが、『誰もが動機を持っていた』と言う感じで話が進みます。何故か?信長の天下平定後の未来図『絶対的な専制君主制』がキーとなってます。この歴史ミステリー、解いて見たく無いですか?

2018/10/06

優希

面白かったです。まさに24の世界が戦国時代で流れているようでした。本能寺の変が手に汗にぎるエンタメになっています。信長というより伊賀ものがメインと言っても良いでしょう。ちょっと光秀の扱いが雑になってるのが気になりましたが。

2023/04/02

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