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すべてがちょっとずつ優しい世界

すべてがちょっとずつ優しい世界

すべてがちょっとずつ優しい世界

作家
西島大介
出版社
講談社
発売日
2012-11-21
ISBN
9784063649062
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すべてがちょっとずつ優しい世界 / 感想・レビュー

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カナン

再読。原爆と原発。広島と福島。嫌な奴なんていない。極悪人もいない。ただ、本当は意見が違うのに他に合わせようとするかぼちゃさん。寂れた村を活気づかせるために集まった街の人。村人を喜ばせようとした街育ちの村長さん。静かであればそれでいいというピアニスト。御霊の象徴であったオーロラをただ静かに見つめ続ける老先生。みんながちょっとずつ優しくあろうとしたら、どうしてか、いつの間にかそれは「無責任」に似た形になった。変わっていく村におばけは泣いた。変わっていってしまう村人に懸命につぶやいた。「くりかえしになるよ」。→

2017/07/11

安南

キャラクターが可愛くて癒される。癒されてる場合ではない内容なんだけど…。どんな形にせよ故郷を失うのは切ないものなのだろうな。私も地元が携帯屋とドラッグストアと電気屋に埋め尽くされた観光地になってしまったのが悲しい。けれど、それは無関心でいた自分にも責任の一端はある。絵による比喩表現が難し過ぎずちょうど良いので子供に読ませたいなぁとも思った。炭鉱で穴ぼこだらけになった山の表現が好きだな。

2015/12/30

眠る山猫屋

不思議な味わいの、不思議な物語。寂しく寂れたくらやみ村に、ひかりの木がやって来た。少しずつ変わる村の暮らし。それは・・・。文明批判だけじゃない、新旧の摩擦だけじゃない。なんだか、こう、もっと色々含んでいるような気がする。案外何にも含まれていないような気もするのだが。

2019/02/20

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

漫画ながら絵本の味わい。カバーにほんの少しピンクがあしらってあるくらいで、ほぼ白と黒の静かな世界。静か過ぎて逆に音や声が聞こえてきそうだ。出て来るキャラクターはみな可愛い。原発をテーマにした寓話だろうが、何とも淋しく何とも悲しく暖かい。いろんな事を考える。ラストは何だか泣きそうになってしまった。これも間違いなく名作のひとつだと思う。著者は我が故郷広島県在住だそうで、先日県内の本屋でサイン会が開かれていたが、私が行った日は残念な事にサイン会の翌日だった。この素敵な本に是非サインをして欲しかった。

2014/09/20

あーちゃん♪

期待が大きすぎた。暗いので前半は読むのをやめようかと思ったがとりあえず最後まで読む。なんか、よかったけど、やるせない気持ちになるよね。読むタイミングによっては感動したかもしれない。

2013/10/05

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