読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

琥珀のまたたき (講談社文庫)

琥珀のまたたき (講談社文庫)

琥珀のまたたき (講談社文庫)

作家
小川洋子
出版社
講談社
発売日
2018-12-14
ISBN
9784065139967
amazonで購入する Kindle版を購入する

あらすじ

魔犬の呪いから逃れるため、パパが遺した別荘で暮らし始めたオパール、琥珀、瑪瑙の三きょうだい。沢山の図鑑やお話、音楽に彩られた日々は、琥珀の瞳の奥に現れる死んだ末妹も交え、幸福に過ぎていく。ところが、ママの禁止事項がこっそり破られるたび、家族だけの隔絶された暮らしは綻びをみせはじめる。

琥珀のまたたき (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

佐島楓@勉強中

小川さんの文章は、いつも冷たいタイルのような感触がする。本作もその印象は変わらない。愛情の由来する場所が場所だけに、この物語のなかの問題をどう受け止めればいいのかわからなかった。ただ悲しく、恐ろしい。

2018/12/24

エドワード

子供の頃の私は、図鑑が好きで、一日中眺めていても飽きなかった。図鑑を編集する父が建てた別荘に住む、オパール、琥珀、瑪瑙と名付けられた三人の兄弟と母、亡くなった妹は琥珀の瞳の中で生き続ける。壁の中で暮らす四人の、濃密で愛に満ちた暮らし。図鑑には世界の全てが凝縮されている。時折訪問する、ロバのボイラー、よろず屋ジョーが壁の外の情報をもたらしてくれる。なんと美しい小世界、これこそ小川洋子さんの物語だ。年老いたアンバー氏はもちろん琥珀だ。童話の中でも人は生きていける。アンバー氏の「一瞬の展覧会」を私も見てみたい。

2019/01/01

ぜんこう

間違いなく小川さんの紡いだ物語なんやけど、限られた登場人物と限られた空間のせいか、読んでいて息苦しかったです。 言い方悪いけど、短編で軽く読めるかもしれないものをこれだけ伸ばしてしまったような・・・ってこんな書き方してゴメンです。 最後の「一瞬の展覧会」に肉付けした短編なんかあると個人的に嬉しいサイズ感かも。

2019/01/31

coco夏ko10角

別荘で過ごすオパール、琥珀、瑪瑙の三人。オパールは多分色々わかってたんだろうな。それで守り続けてきた。万華鏡を違う角度から見て成立しているような世界。外界から毎年同じ時期にやってくるボイラーがいい味を出している。

2019/02/03

ぱなま(さなぎ)

ただその中に身を浸すことが心地良いと思える小説の存在が貴重だ。ささやかで、静かで、なぜか少し哀しい。決してぶつかることのない優しい眼差しが静かに流れている。互いが互いの作り出した世界を尊重し、拒絶の不安や衒いもなく創造のエネルギーに没頭していられる時間を、自分の手の中に大切に捧げ持っていたいと思う。

2019/03/24

感想・レビューをもっと見る