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小川洋子

職業・肩書き
作家
ふりがな
おがわ・ようこ

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

岡山県生まれ。1988年、『揚羽蝶が壊れる時』で第7回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。91年、『妊娠カレンダー』にて第104回芥川賞を受賞。第55回読売文学賞、第1回本屋大賞を受賞した『博士の愛した数式』は実写映画化もされた。主な著書に『ブラフマンの埋葬』『最果てアーケード』『ことり』『琥珀のまたたき』など。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞の選考委員も務めている。

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

2013年
『ことり』第63回,平成24年度芸術選奨文部科学大臣賞 文学部門
1988年
『揚羽蝶が壊れる時』第7回海燕新人文学賞
1991年
『妊娠カレンダー』第104回芥川賞
2004年
『博士の愛した数式』第55回読売文学賞 小説賞
2004年
『博士の愛した数式』第1回本屋大賞
2004年
『ブラフマンの埋葬』第32回泉鏡花文学賞
2005年
第1回日本数学会出版賞
2006年
『ミーナの行進』第42回谷崎潤一郎賞

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石原さとみ4年ぶり待望の舞台出演、“小説家役”に挑戦! ファンからは歓喜の声続々

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 芥川賞作家・小川洋子の小説『密やかな結晶』が石原さとみ主演で舞台化され、2018年2月から上演されることが分かった。この発表にファンからは「絶対観ます!」「石原さとみの生演技が見られるなんて行くしかない」と大きな反響が巻き起こっている。

 ドラマ・映画など数多くの話題作で活躍している石原にとって、舞台出演は4年ぶりとなる同作。有機物であることの人間の哀しみを見つめ、現代の消滅、空無への願望を美しく危険な情況の中で描く原作小説を、脚本・演出家の鄭義信が独自の解釈で演劇的に昇華する。

 “昨日まで存在していたものが今日は消滅し、物もその物にまつわる記憶も全てが跡形もなく消滅している”。同作は、そんな状況が当たり前となった島に住む小説家の“わたし”が主人公。「物の記憶が無くなっていく不気味さ」、そして「その異質さに慣れてしまって何も感じない人々の不気味さ」を描くことで、人間にとって“失う”とはどういうことなのかを浮かび上がらせる。

 4年ぶりとなる舞台出演を喜ぶ一方で、石原は「『密やかな結晶』は、原作を読み、是非これを舞台化して演じてみたいと思い、お願いし…

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芥川賞、本屋大賞受賞作家! 『博士の愛した数式』で知られる小川洋子さんの新刊の内容は?【インタビュー】

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 一つの短編を読み終わると、次のページに記された、実在の人物や歴史的事実にまつわる短い文章にハッとさせられる。小川洋子さんの最新短編集『不時着する流星たち』はそんな不思議な読後感を味わわせてくれる。 「実在の有名人や誰もが知っているエピソードという、現実に根ざしたものから出発して、どこまでフィクションの世界に行けるか、だけどたどり着いたその世界は、現実の地平と同じ場所に作られているんだという現実と物語の世界の「繋がり」を意識してもらえるような短編集にしたいとイメージが最初にありました」

小川洋子 おがわ・ようこ●1962年岡山県生まれ。「揚羽蝶が壊れる時」でデビュー。『妊娠カレンダー』で芥川賞、『博士の愛した数式』で読売文学賞&本屋大賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞など著書、受賞多数。現在、芥川賞などの選考委員も務める。  

 ヘンリー・ダーガー、パトリシア・ハイスミス、エリザベス・テイラー、バルセロナ・オリンピック……登場する人物や出来事は、いろいろな資料を読み込みつつ決めていったという。時代もジャンルも多彩だ…

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小川洋子や東野圭吾も…作家が憑りつかれる数学の魅力 『パラドックス13(サーティーン)』など

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『博士の愛した数式』(小川洋子/新潮社)

公式の暗記や筋道を立てた証明、そして必要不可欠なひらめき。難解なイメージがつきやすく、どうしても敬遠されがちな「数学」。だがその論理には、物語を読み解くような美しさが秘められているのだ。『ダ・ヴィンチ』11月号では、そんな意外と知られていない身近な「数」に親しむ文庫を特集。ここではその中から、数字や算数をテーマにした小説を6冊紹介。時空を超えて思いも寄らぬ方向へ動き出す、奥行き深い物語を堪能してほしい。

■『博士の愛した数式』 小川洋子 新潮文庫 490円(税別) 事故により、記憶が80分しかもたない博士のもとで働く家政婦は、博士にとって、常に初対面の家政婦だ。最初こそ、その関係性は平坦なものだったが、彼女の息子の存在がきっかけで、数式のような変化が現れ……。博士、家政婦、彼女の息子が育んだ大切であたたかな時間を描いた物語。

■『パラドックス13(サーティーン)』 東野圭吾 講談社文庫 830円(税別) 「『日本時間で、三月十三日の午後一時十三分十三秒』にP-13現象が起こる。だが誰も何が起こるのかは予想できな…

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注目の新刊 『いつも彼らはどこかに』 ダ・ヴィンチ2013年7月号

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たてがみはたっぷりとして瑞々しく、温かい――。ディープインパクトの凱旋門賞への旅に帯同することになる一頭の馬、森の彼方此方に不思議な気配を残すビーバー。人の孤独を包み込むかのような気高い動物たちの美しさ、優しさを描いた新鮮な小説集。

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2012年芥川賞作家・鹿島田真希がBLを書いていた

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 『冥土めぐり』(河出書房新社)で2012年上半期の芥川賞を受賞した鹿島田真希。『文藝春秋』に掲載された選評でも、「鹿島田さんにしか描けない世界」(小川洋子)、「受賞にふさわしい一作」(堀江敏幸)、「圧倒された」(山田詠美)と賛辞の言葉が並んだ。また、三島賞、野間文芸新人賞、そしてこの芥川賞で“新人賞3冠”を達成。いま、純文学界を背負って立つ、頼もしい作家のひとりといえよう。しかし、そんな鹿島田の作品に、かなり濃厚なBLがあるのだという。

 その作品は、2007年に発表され、第29回野間文芸新人賞を受賞した『ピカルディーの三度』(講談社)だ。 主人公の「おれ」は、音大受験を目指す高校2年生。受験科目のひとつである和声を学ぶために、作曲家の「先生」のもとへ通うことに……という物語なのだが、まず、2人きりのレッスン中に、先生が気になって仕方がない「おれ」の描写を見ていただいたい。

【先生の額には汗が滴っている。暑さのせいだろう。だけどおれには先生が罰を受けているように見える。生徒に和声を教えるという拷問。(中略)先生が苦しんでいる。可哀想。また、可哀想。…

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注目の新刊 『とにかく散歩いたしましょう』 ダ・ヴィンチ2012年9月号

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締め切りを前に白紙の恐怖に怯え、店員とのやりとりに傷つき、ハダカデバネズミに心奪われる――。『猫を抱いて象と泳ぐ』『最果てアーケード』などで絶大な人気を誇る著者が、心あたたまる筆致で綴ったエッセイ集。ベストセラー作家の日常をちょっと覗いてみませんか?

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なぜ「本屋大賞」のヒロインは宮崎あおいなのか?

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 先日、50万部を超えるベストセラー小説『舟を編む』(三浦しをん/光文社)が、松田龍平と宮崎あおい主演で映画化されることが発表された。このニュースを受けて気になること。それは“本屋大賞受賞作の映画ヒロインは、どうして宮崎あおいなのか?”ということだ。

 9月に封切られる『天地明察』(冲方 丁/角川書店)は第7回で大賞に選ばれ、昨年公開された『神様のカルテ』(夏川草介/小学館)は同じく第7回で第2位にランクイン。『舟を編む』は第9回大賞作品だ。これらすべての映画で、宮崎あおいがヒロイン役を演じているのである。

 いまや国民的な映画女優である宮崎。一方で本屋大賞は、“売り場からベストセラーをつくること”を目的に、書店員によって設立された賞。「多くの人に愛される」という点で、本屋大賞に選ばれる作品と宮崎の存在は、必然的に相性がいいのかもしれない。逆にいえば、「宮崎あおいが演じそうなキャラが登場すれば、本屋大賞を獲れる」という法則もあり得るのではないか……。そこで、この方程式を基に次の本屋大賞を占ってみたい。

 次回の本屋大賞の対象作品は、2011年12月1…

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小川洋子
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ことり (朝日文庫)

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