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大原御幸 帯に生きた家族の物語 (講談社文庫)

大原御幸 帯に生きた家族の物語 (講談社文庫)

大原御幸 帯に生きた家族の物語 (講談社文庫)

作家
林真理子
出版社
講談社
発売日
2019-11-14
ISBN
9784065180815
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大原御幸 帯に生きた家族の物語 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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こうちゃん

なんとも・・・育ち・家柄・環境が違う者が一緒になると、こうも齟齬が生まれるのかと。帯の世界も勉強になりました。合わせかたや、背景がここまで深いとは思ってなかった。

2020/07/28

YH

なんか白洲さんみたい。元々、京都の織物や着物の世界は浮世離れしているイメージだし、こういう世界もあるんだなぁと思った。ただ、同じ話が何回も出るのはくどく感じた。

2021/07/12

rinrinkimkim

本書は寂聴先生に来た話とか。大原御幸は建礼門院と後白河の物語。平家物語のスピンオフ的位置ですが、祥子と新垣、登場人物すべてが「奢れる者久しからず」なんですよね。終わった栄誉栄華にしがみつきあの頃はよかったって。現実見ようよ!と肩をたたきたくなりました。松谷鏡水も成り上がりのゲス不倫野郎でしょう。おまけに軍まで出てきちゃって。本書はあと10年もしたら巻頭に「差別的表現が含まれますが・・」って文章が付くんじゃないでしょうか。やはり林さんはエッセイに限りますね。読むたびにそう思うのにまた読んでしまう。不思議。

2020/03/06

Ayako Moroi

東條英機の私設秘書を務め、帯の図案家として天才的であった人物の人生を、溺愛されて育った娘と、その娘の元夫の語りで描く。実在の人物への取材をもとにしており、実名で登場する有名人(中には存命の方も)も多い。語りが行きつ戻りつするのは、連載作品という発表形態ゆえか。あとがきも解説も一切ないが、ネット記事で目にしたインタビューによれば、もともとは瀬戸内寂聴氏にきた話が、作者に譲られたものだという。父親を神のようにあがめる娘の視点で終わらず、娘の元夫の視点でそれを相対化して結びとするのが興味深い。

2020/02/23

はね

父に溺愛された娘と、劣等感の塊になっていた?元夫の告白からなる構成。踊り、能のこと、京言葉が新鮮だった。林真理子さんは京都が大好きで、歴史ものが好きで、だから取材の吸収も速くて確かなのだろう。とても面白く読めた。

2020/02/09

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