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サージウスの死神 (講談社文庫)

サージウスの死神 (講談社文庫)

サージウスの死神 (講談社文庫)

作家
佐藤究
出版社
講談社
発売日
2020-04-15
ISBN
9784065192801
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サージウスの死神 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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いたろう

「テスカトリポカ」で、2021年上半期の直木賞を受賞した著者の、2005年に純文学として出版された「幻の」処女作。非合法の地下カジノでルーレットにはまる主人公の現実と妄想。古代インカ帝国には、数字を予言することができるようになる病気が存在した。ただし、数字を予言し続けると、頭蓋骨に穴があく。それが残っているのが、「数の髑髏」(ナンバースカル)。今の著者なら、その話を掘り下げるのだろうが、純文学の本作では、話半分で切り上げられる。しかし、そんなところに、現在の著者の作品の原点が、垣間見られるように思われる。

2022/04/07

ミライ

「Ank : a mirroring ape」が面白かった佐藤究さんのデビュー作が文庫本化されたということで早速購入。ぶっ飛んだエンタメ小説かと思いきや、かなり純文学寄りの小説だった。ふとしたきっかけでギャンブル狂になってしまった男が主人公で、地下カジノに入り浸ることになり、しだいに破綻していく、精神崩壊していく描写は支離破滅で刺激的だった。なんとなく中村文則さんの作風に似てるなと感じた。

2020/05/13

Shun

次回の直木賞候補作家となった佐藤究さんのデビュー作。ミステリー作品の「QJKJQ」やSF系の「Ank:a mirroring ape」等で認知し始めた作家でしたが、純文学枠である本作がデビュー作。文章は簡潔で鋭く刺さり、言葉に内包された暴力性がダークな世界観と相性良く好みの作家かもしれない。主人公は所謂ブラック職場に勤め、ある時出歩いていると飛び降り自殺の人物と目が合い人生が一変し、彼はギャンブルに溺れ始めます。狂い始めた男の思考とリンクすると、こちらまでが狂気の深淵に引きずり込まれそうになる強烈な体験。

2021/06/20

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飛び降り自殺した男と目が合ってしまい、ルーレットという運と偶然性のギャンブルにのめり込んでしまった男の話。「テスカトリポカ」といういまだに覚えられないタイトルで直木賞となった佐藤究が佐藤憲胤名義で書いた17年前のデビュー作。こんなに若い時から、近作と同じように詩(=死)を自らの鮮血で書きつけているような印象を受けた。異様に美しい作中挿話「土くれと赤いサージウスのお話」がずっと頭の中で繰り返し語られている。だれか止めて。

2021/10/03

さやなか

こうした精神世界を描く小説は嫌いではないのだが、あと100pも続くものであれば、本を閉じていたかもしれない。作者は「テスカトリポカ」で直木賞を獲得した作家だが、ルーツはここにあり。みたいな文句に購入したが、...これはどうかな、的な作品だった。話は主人公が目の前で飛び降り自殺を直視した事から始まる。ショックのあまりにギャンブルに傾倒してしまう流れは私からしては唐突過ぎて理解しがたい展開だが、日々、平穏無事に過ごせるほうが逆に可笑しいのか?と自問したくなるオススメできない作品である。とは言え短編集楽しみ。

2022/05/31

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