読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

盤上の敵 新装版 (講談社文庫)

盤上の敵 新装版 (講談社文庫)

盤上の敵 新装版 (講談社文庫)

作家
北村薫
出版社
講談社
発売日
2021-06-15
ISBN
9784065231777
amazonで購入する

盤上の敵 新装版 (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

geshi

帯のハードルが高すぎて超えられなかったな。緊迫した状況だけど純一の心中が分からず独自に動くから、感情移入しにくくサスペンスが高まらない。間に挟まる友貴子のパートが必要なのはわかるんだけどテンポを崩してしまう。20年近く前の作品で男女の強さ論や理解できない悪意について語っているのは先見性ある。チェスをモチーフにしているんだから、もっと盤上の戦い感を強めて欲しかった。ラストに明かされる真実には納得するし、目的のすり替えのミスリードが巧みに仕組まれている。

2021/09/21

じーつー

まず。 核となる登場人物がチェスになぞらえて設定されるからストーリーを理解しやすい。 第一部で設定される、白のキング、白のクイーン、黒のキング。 主人公は白のキング。 白のクイーンを守りながら、黒のキングを詰めていく。 物語の構図としては家に立て籠られた強盗犯から妻を守るといったもの。 それをチェスの駒に例えて設定されるけど、あれ?黒のクイーンは? そして冒頭に添えられる作者からの前書き。 本によって慰めを得たり、心を休めたいという人には辛く不向きな物語であるということ。 白のクイーンの独白が苦しかった。

2021/11/01

はる坊

流し読みしたら全然意味が分からなかった。 友貴子は辛い過去があることは分かった。 純一がその友貴子を愛していることも。

2021/11/07

とら女

チェスの駒のように白と黒。悪人は悪人。三季は中一の時から歴とした悪人だ。それからずっと悪人のまま。読んでいてゾッとするほど。もう一人、石割も根っからの悪人だ。そして、彼らに人生を狂わされた人たち。とうとう戦いの幕が切って落とされた。

2022/06/16

nil

スリップダメージのようにじわじわとしんどくなるタイプの邪悪さだった。裏に何か仕掛けがあるのではとメタに縋りたくなるような、理不尽で深く底の見えない闇。前書きとして警告文を記載するのも頷ける。主人公と妻であろう女性の独白が交互に展開され、彼女が壮絶な過去を「話し」終えてからの展開が凄い。顔面をぶん殴られたような衝撃、ふらつく隙も与えずに周到に用意されたロジックによる畳み掛け。完全にノックアウト。これだからミステリはやめられない。余白のある幕引きもいい。ただ、自分はどうしても絶望的な未来しか想像できなかった。

2021/09/08

感想・レビューをもっと見る