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盤上の敵 新装版 (講談社文庫)

盤上の敵 新装版 (講談社文庫)

盤上の敵 新装版 (講談社文庫)

作家
北村薫
出版社
講談社
発売日
2021-06-15
ISBN
9784065231777
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盤上の敵 新装版 (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

各パートをチェスの盤面に置き換え、序盤・中盤・終盤と局面ごとに分けられた構成になってはいるが、内容は全て一つの事件のことを指している。黒のキング、そして白のキングとクイーンに例えられた男女の語りが物語を複雑なものへと変えていく…。噂に違わぬ傑作ミステリーであり、読後に受けた衝撃が計り知れない見事なストーリー。伏線が徐々に回収されて最後に明らかになる真相がとても美しい伏線回収のミステリー。騙されたことが清々しいような、それでいてどこか切ない余韻を残すラストに、いつの間にかしっかりチェックメイトされていた。

2023/05/05

みゆ

このお話は…… キツイ"(-""-)" ミステリ的にどうこうよりも、過去エピソードがキツイ。冒頭の前書きに「本によって慰めを得たり、心を休めたいという方にはつらいものになります。そういう方にはこの本は不向きです」と断り書きがあったのですが、まさか北村さんの本でここまでとは思いませんでした。お気を付けください。

2023/05/17

geshi

帯のハードルが高すぎて超えられなかったな。緊迫した状況だけど純一の心中が分からず独自に動くから、感情移入しにくくサスペンスが高まらない。間に挟まる友貴子のパートが必要なのはわかるんだけどテンポを崩してしまう。20年近く前の作品で男女の強さ論や理解できない悪意について語っているのは先見性ある。チェスをモチーフにしているんだから、もっと盤上の戦い感を強めて欲しかった。ラストに明かされる真実には納得するし、目的のすり替えのミスリードが巧みに仕組まれている。

2021/09/21

じーつー

まず。 核となる登場人物がチェスになぞらえて設定されるからストーリーを理解しやすい。 第一部で設定される、白のキング、白のクイーン、黒のキング。 主人公は白のキング。 白のクイーンを守りながら、黒のキングを詰めていく。 物語の構図としては家に立て籠られた強盗犯から妻を守るといったもの。 それをチェスの駒に例えて設定されるけど、あれ?黒のクイーンは? そして冒頭に添えられる作者からの前書き。 本によって慰めを得たり、心を休めたいという人には辛く不向きな物語であるということ。 白のクイーンの独白が苦しかった。

2021/11/01

居酒屋めぐり

こんなに上手く計画通りに行くとは思えないが、そうきたか!って感じ。悪人退治の話。三季みたいな女って 本当怖い。

2022/12/22

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