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おおあんごう

おおあんごう

おおあんごう

作家
加賀翔
出版社
講談社
発売日
2021-11-10
ISBN
9784065260401
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おおあんごう / 感想・レビュー

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よんよん

海と山のある岡山の田舎町に破天荒な父と母と暮らす草野大地。少年時代の思い出が本当に変わり者?の父とのエピソードで綴られる。理不尽な仕打ちでも父だからと黙っていた少年が大人になり、ついに父に「おおあんごう」と言い放つ。心の動きが哀しくもあり面白くもある。岡山弁がリアルに分かるとすごい伝わる。

2022/02/01

ひめか*

最近自伝的小説が増えているね。岡山出身なのは知っていたが、普通の小説と思って読み進めたら、お笑い芸人を目指すあたりで本人の話に思えてきた。お酒を飲みデリカシーのない乱暴者の父に振り回されて、うんざりな日々。いつも警察に捕まって周りに迷惑をかけるろくでなし。これまで溜まっていた言いたいことを全部ぶちまけて別れるラストは、すっきりするのに切なくて可笑しい。伊勢と出会えたことは良かったな。久しぶりに会うことになったら、偶然彼も芸人目指していたなんて奇跡みたい。お父さん、芸人で活躍する彼をどこかで観ててほしいな。

2022/04/01

さおり

かが屋の加賀さんが書いた小説。自身の少年時代を重ねている部分もあるみたい。父親がなかなかのダメな男だったこととか、祖母宅にあずけられていたこととか、親が離婚したこととか。全体的に小学生の作文チックなんだけど、小学生の主人公の一人称視点でお話が進むから、まぁこれで良いのでしょう。ところでかが屋のコントはどれもおもしろいですよね。大好きです。

2022/08/16

Natsuko

お笑いコント師かがや加賀さんの、よくいえば豪快なお父さんを描いた自伝的小説。父の言動に対する子供なりの気持ち・・・恥ずかしさ、怒り、理不尽さ、周りへの申し訳なさ、母や祖母への複雑な思い・・・途中こみあげるものがあった。年を重ねた今では、親だって20代30代の若者だものという思いもある。家族の悩みをもつ親友伊勢くんとの友情も大共感。男同士だと照れくさくて素っ気ない感じがいじらしい。こういう思いすべてが笑いに変換できることを知り活躍している加賀さんを応援したい気持ち。

2022/06/26

なななお

お笑いは好きです。でも「かが屋」は、ほとんど知らなかったので、この本を読んでから幾つか動画を観てみたら、繊細で優しくて、少しホロッとするのに笑わされる…と言う感じでした。粗暴な父親に振り回される日々。一つ一つのエピソードは悲しくて暗いのに、オセロの⚫がひっくり返る様に笑いに変える事も出来ると気付く。それが人生の舵取りにも繋がり、芸人になろうと上京する。加賀翔の自伝的小説。笑いがどれほど救いになるのか、こんな時代だからこそよく分かる。笑ってくれて笑わせてくれてありがとう。

2022/03/04

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