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地検のS Sの幕引き (講談社文庫)

地検のS Sの幕引き (講談社文庫)

地検のS Sの幕引き (講談社文庫)

作家
伊兼源太郎
出版社
講談社
発売日
2022-12-15
ISBN
9784065298428
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地検のS Sの幕引き (講談社文庫) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

くぅ‥それぞれの正義がこう結実するのか!「簡単に死なせてたまりますか。安易な幕引きなどさせない。死ぬまで世の中のために働かせるんです。」はぁ‥シリーズ3弾にして完結編。伊勢の掌で遊ばれたのは須黒だけじゃない。まんまと伊勢のいや、伊兼さんに弄ばれてブラボー!久しぶりに満ち足りた読後感だった。でも、またいつか会いたいな伊勢さん。

2023/01/25

しんたろー

シリーズ3作目にして最終巻は、前二作(10編の連作短編)を踏まえた長編になっていて、このシリーズを2年置きに読んでいる身としては登場人物と関係性を思い出すのに苦労した。とは言え、本作も上質な群像劇に仕上がっているし、主役である伊勢を始めとした各々の「復讐劇」であるのも面白かった。心理戦や頭脳戦が巧みに描かれているのと、敵味方が章ごとに逆転するさまが見事で全く飽きさせない。きっと3作続けて読めば、もっと夢中になれただろうに...自分の記憶力低下が恨めしい。前作でも書いたが、大人向けの連続ドラマに最適な佳作。

2023/02/06

モルク

シリーズ3作目にして最終章。地検のSこと湊川地検総務課長の伊勢は次席検事の懐刀としてその怪腕をふるう。湊川市を地盤とする大物代議士吉村にかかるヤミ献金疑惑、証拠はあるものの先代から仕える皇后といわれる秘書須黒が立ちはだかる。伊勢がどのように立ち向かい立件できるのか、彼女が罪を認めることなどありうるのか。伊勢の鮮やかな手さばきに感嘆し拍手。ああ、好きなシリーズが終わってしまった。スピンオフでも出てほしい。

2023/04/08

タイ子

シリーズ完結編。地方検察庁検事の懐刀と呼ばれる伊勢雅行。地検のSと呼ばれる彼が因縁の相手を倒すべく徐々に周囲を固めていきついに…というのが完結編となる。今回も5つの連作短編集となっていて、それぞれに主要人物に関する過去の話や、現在の地位への思いが描かれている。その一つ一つの物語がこれまでの出来事に繋がって行く過程はさすが伊兼さんだなと感心しきり。中でも「猫の記憶」がものすごくいい!最終的に伊勢がとった彼なりの決断はやはり伊勢だなと思わざるを得ない。とにかくカッコイイ姿を最後まで見せてくれて感動しかない。

2023/01/25

ゆみねこ

シリーズ最終巻。前作から間が空いてしまって登場人物を思い出すのに難儀した。湊川地検の白髪の総務課長・伊勢雅行が母や妹一家を闇のうちに葬った黒幕にどのように復讐するのか?検察内部の権力争い、ライバルの弁護士事務所や須黒清美との対決シーンは緊迫して読み応えあり!伊勢が下す決断は少し予想と違ったが、吉村のような政治家が失脚したのは良かった。もう一度シリーズ最初から一気読みしたい。

2023/02/11

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