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人魚姫の町 (文学の扉)

人魚姫の町 (文学の扉)

人魚姫の町 (文学の扉)

作家
柏葉幸子
さいとう ゆきこ
出版社
講談社
発売日
2023-10-19
ISBN
9784065332429
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人魚姫の町 (文学の扉) / 感想・レビュー

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Nyah

『岬のマヨイガ』のアンサー作品とのこと。あれは東日本大震災直後で避難した話だった。これは遺された者の話。東日本大震災から九年経ち当時岩手宮古市の小学生だった宏太は家が流され家族を亡くし、父とともに静岡の父の知人宅に避難している。父が昨年亡くなり、宏太は故郷宮古市に向かう。故郷は再建され、家族同様の老婆砂婆に「楓を助けて」と頼まれる。謎の男に追われる幼い少女楓。宏太は故郷の伝説「人魚姫の話を聞いて泣く子は海からきた」を知る。蘇った人の世話人砂婆[砂地さん]を知り、楓と共にいた思い出を思い出す。故郷は優しい

2024/02/25

マツユキ

『岬のマヨイガ』のアンサー作品。東日本大震災から9年、故郷に一人帰ってきた宏太は、偶然、祖母の友人である砂婆の消息を知り、尋ねるが、何者かに追われる少女楓と出会い…。津波で町は変わってしまい、元に戻らないけど、人の繋がりの温かさは変わらない。おかえりなさい。はじめまして。ファンタジーも楽しい。それにしても、今は『人魚姫』のあのラストは主流じゃないのか。

2024/01/16

anne@灯れ松明の火

新着棚で。「岬のマヨイガ」のアンサー作品だと教えてもらい、再読してから、一気に。「アンサー」であって、続編ではないので、「岬」の登場人物は出てこない。だから、これだけを読んでも問題はない。東日本大震災直後を舞台とした「岬」に対し、震災から9年後が舞台。家族、家を亡くした宏太は、父とともに静岡へ避難し、「故郷を捨てた」という後ろめたさを持っていた。震災後、そこで踏ん張ってきた人、避難した人、両方の想いを丁寧に描く。「岬」同様のファンタジックな設定とハラハラする展開。心のつながりの大切さを今度も強く感じた。

2023/11/25

花林糖

図書館本。『岬のマヨイガ』のアンサー作品。震災で祖父母・母・兄を亡くした宏太は父と岩手から静岡へ転居。 9年後父が亡くなり再び故郷へ。昔馴染みの砂婆、少女楓の謎、謎の男の正体、海から来た人とは、人魚姫とは?震災後の其々の想いにファンタジーを絡ませた物語。柏葉さんは岩手県出身。さいとうゆきこさんは青森県十和田市出身盛岡在住。『岬のマヨイガ』未読なので読む予定。

2023/12/05

ざるめ

「岬のマヨイガ」のアンサー作品とあれば読まねばなるまい(^^)ワクワク♪と思い、読みはじめたら、お…重い…苦しい(>.<)そして最後には涙が出た。・゚・(ノ∀`)・゚・。受け入れてくれる誰かがいる事は幸せ(*^^*)

2024/02/18

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