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人はどう老いるのか (講談社現代新書)

人はどう老いるのか (講談社現代新書)

人はどう老いるのか (講談社現代新書)

作家
久坂部羊
出版社
講談社
発売日
2023-10-19
ISBN
9784065336939
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人はどう老いるのか (講談社現代新書) / 感想・レビュー

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あすなろ

久坂部氏の前現代新書である人はどう死ぬのかに続く最新刊である。というか、死ぬ前の老いがテーマである。誰もが書かない…と帯にあるが、それは前著と同じ。前著は強烈に脳裏に残った。本作はそれに比したら少し強烈感は劣るか。しかしながら、認知症をメインに要は足るを知れと論じ、前著の死に方をメインとした論述展開と同様の刺激がある。実際に現実はこうなんだろうなと思えるこの氏の2冊は読んでおくと良いと思うのである。

2023/11/26

たま

久坂部羊さん、初読み。医師としての経験に基づいた本だが、さすが小説家、文章が読みやすく面白く読める。とくに最初の数章は高齢者に良くある逸話の連続で笑いながら読み、ツレにも読ませ、親世代の故人の思い出話に花が咲いた。【受け容れる】、【あきらめる】が老いの心構えと説かれているが、そして医療が万能でないと言う章も頷けることばかりだが、自分が病気の当事者になればやっぱり医療で何とかしてほしい!とジタバタするんだろうな。あと、飲めば筋肉増強されると言うサプリの宣伝が詐欺的だと思っているので溜飲がさがった。

2024/01/26

Nyah

娘の受験小論文対策と私の興味の為。/「老い」と「死」は誰にとっても初体験であり、来たるべき時に慌てない為に予習が必要だ。あまり死に抵抗すると無用の苦しみを強いられる危険性がある。治る病気は治してもらい、延命できるなら無理ない範囲でやって貰えばいい。死が避けられない時には余計な医療をせずに従容と自然に任せるのが穏やかに逝ける。認知症になるなら多幸型でニコニコして楽しく過ごしたいな。久坂部先生のお父さんがよく言っていたという無為自然、莫妄想(妄想すること莫れ)、小欲知足という言葉を大事にしたいと思う。

2023/12/03

Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】

期限で返却したので手元にないのだが、とてもよい本だった。世の中には長生きを肯定的に語る言説が満ちているが、この本はそういう世相へのアンチテーゼであり、高齢者医療に携わった医師として語る長生きのリアルでもある。そして、長生きのリアルというものは決して明るいものではない。なので、集中してじっくり読むのもちょっと大変で、ところどころ飛ばしたり、日をあけて読んだりしたけれど、やはりこれは知っておいたほうがよい内容だと思う。

2023/12/19

空猫

高齢者医療での経験からの「老い方」指南エッセイ。8,90才でも元気、、、若さが正義で、老いから逃げようとするのは「下手な老い方」。社会的地位、視力聴力体力記憶力、、、無くなるばかりなのが「老い」。それを受け入れていくことが「上手な老い方」だと。そして老いゆく家族への対応も心得ておく方が良いと説く。延命治療は本人が辛いだけの家族のエゴでしかないのだ。「人は必ず老いて、死ぬ」忘れている日本人が多い。自分の世話も出来なくなって「死ねない」方が辛い。高齢者の訃報を聞いて「早すぎる」と思わないで。それは「寿命」。

2023/12/08

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