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みちかとまり(2) (モーニング KC)

みちかとまり(2) (モーニング KC)

みちかとまり(2) (モーニング KC)

作家
田島列島
出版社
講談社
発売日
2024-02-22
ISBN
9784065343265
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「みちかとまり(2) (モーニング KC)」のおすすめレビュー

『水は海に向かって流れる』田島列島 最新作はホラーな雰囲気ただようファンタジー。「神様になるか」と迫られる田舎の小学生が翻弄されるジュブナイル漫画『みちかとまり』

『みちかとまり』(田島列島/講談社)

「竹やぶに生えていた子供を、神様にするか、人間にするか決めるのは、最初に見つけた人間なんだよ」。このたったひとつのセリフからでも、今作の特異性が伝わってきます。『みちかとまり』(講談社)は、デビュー作の『子供はわかってあげない』、2作目の『水は海に向かって流れる』と連続して実写映画化されてきた実力者、田島列島先生による、ちょっと不思議でホラーな雰囲気もただようジュブナイルストーリーです。

 とある田舎、8歳小学生「まり」は、ある夏の日、竹やぶに横たわる少女「みちか」を見つけます。なんと、その竹やぶにはまれに子供が生えてくることがあり、みちかはその「生えてきた」存在だというのです。実際、みちかには不思議な力があり、人間の中身を入れかえてしまったり、記憶をうばったりもできます。奔放なみちかに振りまわされ、まりの思いもよらない大冒険がはじまっていくのでした。

 先生の作品に通じる最大の魅力はそのキャラクターでしょう。「落書きをしていて、そのキャラクターと目があうかどうか」「キャラクターにウソをつかせたくない」と先生が語っ…

2024/2/22

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みちかとまり(2) (モーニング KC) / 感想・レビュー

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眠る山猫屋

あの世っぽいところ(異界)への探索を進めるまり。それは後悔しないための冒険だが、ヨモツヘグイ(?)してしまったみちかとは一旦離れ離れに。異界の表現が良い。実家っぽい家(逝去した家人たちが住む)とか水脈の通る洞穴とか。カギの正体とか。合流した二人、そして別れ。異界から帰れなくなったみちかの「代わって」という言葉は圧倒的に怖い。みちかを見捨てた罪悪感とみちかへの恐怖に苛まれたまりは・・・。そして数年後、珍キャラ・シロアリの王子登場。王冠が似合う(笑)。記憶を無くしたまりと、帰還したみちかが再会する・・・。

2024/02/26

ぐうぐう

「私はみちかちゃんにひどいことをしたのか、みちかちゃんにひどいことをされたのかわからなくて、どちらにせよ泣くことしかできなかった」というように、この作品は曖昧さに満ちている。「あの世」ではなく「あの世っぽい」ところもそうだし、神か人か妖かわかんないところもそうだ。もっと言えば「それはまりが決めることなの?」とみちかに訊かれたまりが「そうか 人間(わたし)が決めることじゃないか」と気付く場面。流れから言えば「人間が決めることではない」という意味になるけれど、(つづく)

2024/03/03

たけのこ

面白かった!気がする(笑 いやまだわけわかんないしシロアリ王子ってなにみたいなとこはあるし、捉えどころのなさはある。でも、なんだろうこの物語の空気がやっとわかってきた感じがあって、素直に楽しめる気持ちになってきた。これ、どっちかというと因習ホラーなのでは。

2024/03/06

ライアン

前半のあの世界は気持ち悪かった。一気に中学生になってこの後どうなるのかな?。石崎はやっぱり変わらないのだろうか?。続きが楽しみ

2024/02/26

参謀

一旦みちかとまりは別れ、その後再び再会。当時の記憶はなくなってしまったのだろうか?そしてまた入れ替わってしまって…う~~~ん、新キャラも出てきましたが、物語としては面白くはないです…残念ながらコアファンだけの作品となりそう…「光の死んだ夏」の方がミステリアスさはありますね。

2024/03/17

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