KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

こう見えて失語症です

こう見えて失語症です

こう見えて失語症です

作家
米谷瑞恵
あらいぴろよ
出版社
主婦の友社
発売日
2022-10-04
ISBN
9784074502301
amazonで購入する Kindle版を購入する

「こう見えて失語症です」のおすすめレビュー

夫が脳出血で「失語症」に! 自ら言語聴覚士となった妻が描く、失語症の夫との日々

『こう見えて失語症です』(米谷瑞恵:著、あらいぴろよ:マンガ/主婦の友社)

「失語症」をご存じだろうか? 脳卒中やケガなどで脳が損傷してしまったことが原因で、言葉のストックはあるのに「聴く」「話す」「読む」「書く」の場面でうまく使えなくなってしまうというもの。アメリカの有名俳優が失語症で引退したことが話題になったが、なかなか社会での認知や理解が進んでおらず、日々の生活に苦労している当事者の方も少なくないという。

『こう見えて失語症です』(米谷瑞恵:著、あらいぴろよ:マンガ/主婦の友社)は、そんな失語症のことがよくわかる1冊。脳出血で失語症になった夫とその回復を見守り続けた妻の10年間を、ユーモラスなマンガと日々のエピソード満載で綴ったエッセイだ。

 フリーライターである著者の米谷さんの夫・加藤俊樹さんは、10年前の47歳のときに脳出血を起こし、一命をとりとめたものの失語症となってしまった。米谷さんは「地球上にはない『言葉』を発するオットは、まるで宇宙人みたいだった」と発症当時を冗談まじりに振り返るが、それはまだ「話せないけれど理解はできている」と思…

2022/10/18

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

こう見えて失語症です / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ゆっき

なんとなく気になって図書館から借りた一冊。失語症がこんなにも大変だと思っていなかったことを反省。旦那さんは取説を作って復職、米谷さんは前向きに言語聴覚士に。大変な毎日なのに楽観的で明るい最高のご夫婦。困難も笑って過ごして乗り越えるって素敵です。「気持ちを伝えること」の大切さを改めて学びました。

2022/11/19

くさてる

脳出血で倒れて失語症になった夫の生活を、言語聴覚士となった妻の立場から描いたコミックエッセイ。なによりポジティブでそのことを隠さないあたりが読んでいて良かったです。大変なことが起きているわけで、苦しみや悲しみもたくさんあったはずなんだけど、それよりもまずはなにができるのか、と前向きに行動する受け止め方の大切さが表現されていました。そそも失語症とはどういう状態か、どう工夫していくのか、リハビリの流れは……という失語症の実際の部分も分かりやすく面白かったです。

2022/10/29

もえ

10年前に脳出血になった後遺症で失語症になった加藤俊樹さん。著者は加藤俊樹さんの妻の米谷瑞恵さんで、失語症になったオットの2年間の記録をまとめたもの。マンガでわかりやすく紹介した後に詳しいエッセイがあって読みやすいのも良い。必要があって失語症の勉強のために図書館で借りたのだが、ご夫婦のポジティブな生き方に共感すると共に、言語聴覚士の資格まで取ってリハビリの仕事をされている米谷さんの専門的なアドバイスがとても参考になった。読了後、米谷さんのFacebookやWebサイトなどの発信にも触れて理解を深めている。

2024/03/30

のりすけ

ものすごく強いメンタルをお持ちで、不安障害持ちの私からしたら「なんでそんな前向きにとらえられるのん?」とうらやましい限り。でもきっと描いてはいないけれどいろいろ葛藤や心配や不安もあったんでしょうね、多分。ご夫婦が二人ともおおらかでゆったりした方でよかった。「伝えること」は、言葉はもちろんだけど「伝えようとする気持ち」が大事なんですね。

2023/02/14

りえこ

私も家族が脳出血で失語症と右半身麻痺になり、言語聴覚士さんがどこにでもいるわけではない、リハビリをどう続けるか考える中で、自分も言語聴覚士の資格とれないのかなとか考えたので、とても興味があり読みました。今後どう変化していくのかも気になり、未知の世界なので。こんな風に前向きに対していかれたら良いな素敵だなと思いました。

2024/03/06

感想・レビューをもっと見る