アメリカ〈1〉/集英社ギャラリー「世界の文学」〈16〉
ジャンル
アメリカ〈1〉/集英社ギャラリー「世界の文学」〈16〉 / 感想・レビュー
風に吹かれて
過去に何度か挑戦して挫折した『白鯨』、今回は読了。白鯨が象徴するもの、様々に伝わってくる。それは脇においておいて、鯨に関する生物学的生態学的蘊蓄をはじめ、捕鯨に関すること、捕鯨船に関すること、捕鯨に携わる人々に関すること、など、膨大な事柄が白鯨に向かう航路に満ちている。それらの記述がエイハブ船長をしばしば忘れるくらいに面白かった。 『ハックルベリー・フィンの冒険』はアメリカのエンターテイメントの源なのではないだろうか。開拓時代を経て新たな時代に向かう狭間を舞台に、社会風刺も効いていると思う。➡
2020/04/28
感想・レビューをもっと見る